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第十七騒動 いきなりの決闘!?予想GUYデス。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



武文たけふみさん!」

小枝子さえこ!?どうしてここに!?」

「私、やっぱりあなたが忘れられない!あなたが好きなの!!」

「小枝子・・・僕もだ!僕もお前を愛してる!!」

「武文さん!!」

「小枝子!!」

「な!?どうしてアンタがここに!?」

晴美はるみさん!?」

「晴美!?」

「まさかアンタ・・・私から武文さんを奪い取ろうとして・・・!」

「違う!僕と小枝子は互いに愛し合っているんだ。」

「な、何ですって!?私よりそんな小汚い雌豚を・・・よくも、よくも私から武文さんを奪ってくれたわね!!」

「な!?晴美何を!?」

「殺してやる!アンタみたいな雌豚に、私の武文さんを奪い取らせやしない!!」

「や、やめて晴海さん!」

「よせ!やめるんだ晴海!!」

「うるさい!死ねぇ!!」

「やめろぉ!!」

「嫌ぁ!!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜








はれ!?何で俺の頭ん中こんなベタな昼ドラ的展開になってんの?あ、そうかあまりの展開に現実逃避してたのか。あ〜納得♪と、また現実逃避みたいな感じになってきたので、ここまでの状況を再確認&相手の認識。



Q 今、目の前にいるのは?

A 美人の姉ちゃん


Q 相手は今何て言った?

A 「私と勝負しろ。」


Q 今、相手は何を持っている?

A 細身の長剣を二本


Q 相手の力量は?

A 全く隙のない構えに射抜くような視線、只者ではないと判断


Q こちらの武器は?

A 日本刀にサブマシンガン


Q こちらの力量は?

A 一家をまとめられる程の力を持っている


Q こちらの技量は?

A 抜刀術および剣術、射撃にはかなり自信あり


Q あちらとこちらの力量は?

A 五分五分といった感じと予想


Q 勝敗は?

A 不明


Q 今日の朝ごはんは?

A 味噌汁にダシ巻き卵とご飯


Q 最近どう?

A 大方おおかた快調


Q 赤と青どっち好き?

A 赤


Q ハーワイユー?(お元気ですか?)

A アイム ファイン センキュー(元気です、ありがとう)


Q 明日も来ていいかな?

A いいともー!



ん〜、多分大丈夫か、ね?他いろいろ訳わかんなくなっちまったが。てゆーかそれよりも・・・。

「アンタいきなり何なんだ?」

こいつの意図がさっぱりわからん。第一、初対面でいきなり喧嘩売られる覚えはないんだがな?

「そんな事どうでもいい。早く構えろ。」

だとさ。答える気ゼロって訳か・・・しゃーねぇ。

「・・・じゃやったるか。」

俺は刀の柄に手をかけた。一撃必殺。居合いで黙らせてやる。

「?何故剣を抜かない?」

向こうが聞いてきた。こっちには抜刀術ってのがないのか?

「これが俺の戦闘スタイルだからな。」

俺が微笑を浮かべると、荒野に風が吹いた。さながら、ガンマン勝負って奴だ(銃じゃなくて剣だけど)。



互いに無言・・・。



「はっ!!」

「!」

いつの間にか俺の目の前にまで交差された双剣が迫っていた。

「よっと!」

それを後方宙返りでかわす。女は左右の剣からの剣戟を次々と繰り出してきた。さっきの振り下ろしから右からの突き、左からの横薙ぎ、右振り上げ、一回転左横薙ぎ、そしてまた両手同時の振り下ろし。全部かなりの速さだが、それを俺は体を反らしたり刀を半ば引き抜いて受けたりでやり過ごした。最後の攻撃は刀を逆手に持ち、完全に引き抜いて切っ先が下に向くような形で防御した。華奢な腕からは想像できないくらいの力で押してくる。

「やはり・・・やるな。」

相手は口を歪ませるだけの微笑で言った。それは他の相手にとったら挑発だろうが・・・。

「アンタがノロいだけだろ?」

俺は余裕な口調で逆に挑発。まぁノロいってのはちと言い過ぎたか?相手が急に真顔になって俺から飛び退こうとした。


でもただでは退かせない。


「ぐはっ!?」


飛び退く一瞬の隙をついて腹に直蹴り食らわしたった。たまらず吹っ飛ぶ相手。俺は追うことはせずに刀をクルリと回して順手に持ち替え、鞘に収めた。左手は鞘に添えておく。地面をスライディングしつつ、勢いで立ち上がった相手(もう姉ちゃんでいい)は、双剣を構え直した。

「くっ・・・。」

あ、口から血が出てる。少し本気で蹴りすぎたかな?まぁいいや。正当防衛だし♪

「で?もう終わりか?そっちから誘ったんだからさぁ、マジで来いよ。」

「・・・。」

押し黙ったまま俺を睨む姉ちゃん。すると突然、双剣を持つ腕を交差させた。

「?」

何するつもりか全くわからん、が・・・。

「!?」

姉ちゃんの周りの気が、急激に増長してやがる!

「なるへそ・・・必殺技って奴か?」

う〜わカッチョいい。アクション物には欠かせないねやっぱ。あ、ヤベ。ホントにすげぇ気が双剣に集まってきてるわ。わ、こりゃやべぇ。

「はぁぁぁぁ・・・。」

あ、来るね。来るねコレ。



「・・・はぁ!!!!」



ゴゥッ!!



ってな感じで(?)二つの白い刃みたいなのが交差しながら俺に向かって飛んできた。

「ん〜・・・。」

とりあえずどうするか・・・避ける?否、あんなでかいの今から避けようとしても結局当る。受ける?否、刀もろとも俺まで木っ端微塵。じゃ斬る?・・・オーケー☆



考えてる時間、僅か0.7秒。WHOわお!!

「はぁぁぁぁぁぁ・・・。」








息を吐く。そして精神を統一させる。足を開き、体を地面に固定させる。目を閉じ、心眼で視る。するとゆっくりと迫ってくる物を感じる。でかい。ばかでかい何かが来る。腕に力を、そして腰に、足に力をいれる。すでに目の前・・・避けられない程近い・・・。










勝負は・・・一瞬!!












「斬っ!!!!!!」












シュキィーン!!











ゴゴゥッ!!!










「な!?」

姉ちゃんの驚愕を含んだ声が聞こえる。俺の背後では、でかい爆発音が二つ同時に聞こえた。あのでかい気の刃だろう。俺は刀を振り抜いた状態で固まっている。そして切っ先を姉ちゃんに向けた。

「さ、どうする?終わりにすっか?それともまだ続けっか?」

半分脅しを入れた口調で問う。姉ちゃんは剣をだらりと下げたまま俯いている。技が破れたのがそんなにショックだったか?

「おい・・・?」

「・・・・・・ふ。」


・・・・・・・・・・?


「ふっふ・・・・・・・・。」


・・・・・・・・・・・・・・・。


「ふ、ふふふふふ・・・あはははははは!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。













うっわ〜近寄りたくねぇ〜・・・(゜□ ゜;ノ)ノ













いきなり笑い始めた姉ちゃんは、そりゃもう大爆笑。ひとしきり笑った後、剣を左右の鞘に戻した。

「いや、すまなかった。やっと巡り会えたから嬉しくてつい、な。」

「?巡り会えた?何に?」

「そんなの決まっている。」

姉ちゃんは誰もが見惚れそうなくらい(俺は惚れんかった)の笑顔を向けて言った。




















「私の名はシェリー・マスフェルト。そしてたった今、貴方の婚約者となった者だ。」



















・・・予想GUYデス・・・。


剣戟アクションって難しいねぇ・・・。

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