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第八騒動 廊下は静かに歩きましょう。ついでに良く考えて行動しましょう。

英検やら漢検やらで更新遅れてしまったよ〜(公)

つーわけで、今俺はフィリアの仲間と出会ったわけだ、うん。まぁ感動の再会を邪魔すんのも悪いとは思うけどさ、俺何かもう壁しがみついとくのメンドイんだわ。で、下に銀色をしたクッションがあったからそこに飛び降りたわけなんだが・・・これクッションじゃなくて人だった。はっはっは、俺の勘違い♪あ、ちょっと死にそう。可哀想だから降りてやろう。

そこの君!てめぇワザとだろとか言うのやーめなさい!!!

で、一息ついて自己紹介したわけよ。

「えっと・・・何?サカモト?変な名前。」

うぉう、そう言えばこの世界では名前が先に来るんだった。うん、ベタな感じだ。因みに言ってなかったが、フィリアは俺が名乗って打ち解けあった後、こういう疑問をぶつけてきた。返答には困ったが、何とか乗り切れたぜ。てなわけで、ここでも同じ手口で・・・。

「あ、違った、ソウジロウ・サカモト。これ以上の探索は却下な。」


はいそこ!乗り切れてねぇじゃんとか言うの無し!!


まぁ確かにそん時のフィリアも目の前の赤毛の女も怪訝そうな顔をしたわけさ、うん。

「まぁいいわ。あたしはメルよ。メル・アント。」

「えぇと・・・・・僕はカイルだ。カイル・ハーゲイン。。」

「・・・リリス・フィルアンです。」

「ジュード・フェルスです。よろしく。」

・・・どうやらこのメンバーの半分以上(とゆーより一人除いて)は礼儀正しいと見た。しかも乗り切れた。案外こいつらバカかもしんない。初対面だからあえて言わんけど。いっちゃん最初の赤毛の・・・赤毛の・・・あっか!ほんまに赤いでコレ!?いや今気付いた俺もどうかしちゃってるけどさ!?普通赤毛の○ンみたいに赤毛とか言っといて茶色みたいやないかって色が普通なのに、これ髪染めてるみたいに真っ赤やぞ!?つか染めても無理!絶対無理!炎かお前はその赤ちょっとくれ!!・・・・・・・・・何考えてんの俺?やべ興奮しすぎた。違う意味で。まぁいい。これは後で地毛かどうか確かめる必要があるな。つーかこれ考えてる間に流れている時間はなんと十秒。ちょっと間があいたって感じ。俺ってすごいかも?

「あの・・・?」

リリスとやらが訝しげに俺の顔を見つめていた。まぁ十秒でも間があきゃ少しは怪しむな。無理矢理納得、オッケーじゃあ本題に入ろう。

「じゃあ目的も果たしたことだし、脱出しますか。」

「へ?」

メルだっけ?赤毛の奴。が素っ頓狂な声を上げた。フィリア以外も何か『こいつ何言ってんの?』的な顔している。チャンスがあったらこいつらシメてやる。

「あの・・・ここどこだかわかってます?」

銀色クッション・・・じゃなくてカイルが言った。てゆーかそのセリフむかつく・・・あ、抑えて抑えて俺。この後いろんな奴らをボコることになるかもしんないから体力温存しとこう。

「どこって牢屋じゃん。」

さも当然のごとく言った。

「いえ・・・牢屋は牢屋でも、ここは森の最深部ですよ?」

一番の長身+年長者っぽい兄ちゃん、ジュードが言った。

「だから?」

最深部だから何だよ?

「仮にここは抜けれたとします。でもその後森の中でどうするんですか?荷物も全部ないんですよ?」

「こっから食いモン拝借しよう。」

「あ、そりゃ無理よ。」

「何で?」

「ここの兵士、全員魔力によって空腹感と喉の渇きを無くしてるの。だから食料はないし、水もない。」

出たな定番厄介ファンタジー。

「んなことしてどうするよ?」

「物資の調達とかしなくて済むからに決まってるでしょ。」

あ、なるへそ。

「じゃ動物狩ろう。そして食おう。」

「この森に住むのは全部魔物よ?食べれるわけないじゃん。」

「どして?」

「んな常識もわかんないの?救いようないくらいバカねアンタ。魔物食べたら闇の魔力に犯されて死ぬからよ。」

出たな定番厄介ファンタジー2。

「じゃ水。」

「無理ね。全部毒よ。地下水が魔力に犯されてるわ。」

「じゃこの霧。」

「気付かなかったでしょうけど、これは幻影。この城から出てるわよ。」




結論。脱出しても後がない。ついでにこいつ(メル)ムカつく。跡形もなく消し飛ばしたろかコノヤロ((((゜皿゜♯))))




「じゃここで暮らす?死ぬまで。」

出来る限り怒りを抑える抑える・・・。

「そ、それは・・・。」

メルは口ごもった。つーかテメェやる気ゼロ的連発してた癖に口ごもってんじゃねぇよ。

「お前は?」

リリスに聞く。本人俯く。

「お前は?」

カイルも同様。

「お前?」

ジュード同じ。

「・・・フィリア?」

「私は行く!」

おお!!一番まともな奴発見!

「ちょ、フィリア!?」

メル、驚きの顔。つーかいちいち説明すんのメンド。

「皆も行こう!ここにいても殺されるだけだよ。」

「脱出してもここは・・・。」

「森でも行こう!絶対に大丈夫だから!」

・・・会った時より明るくなってねぇか?にしてもいい大人(?)がネガティブ思考だとは・・・子供を見習え貴様ら。

「ま、何もしねぇで後悔するよりして後悔した方がマシだと思うがな?」

俺も一発言ってやった。確かにメル達の言う通り、脱出しても道はないな。だがそんなんで迷ったってどうしようもねぇじゃん。もしかしたら何か手があるかもしんねぇじゃん。1%でもあるかもしんないじゃん。ここいたって臭いだけじゃん。軽くニートじゃん。ダメじゃん。じゃんじゃんじゃん。

「・・・・・・・。」

あ、悩んでる悩んでる。

「・・・わかりました。私も行きます。」

いっちゃんわかりがいがあるリリスが立った!あ、クララが立ったのパクリじゃないよ?わかんぇ奴は親に聞け親に。

「あたしも・・・行くわ。」

ムカつくメルも立った。

「私も・・・行きましょう。」

リリスと口調がかぶってるジュードも立った。

「・・・。」

あとはこのクッションになった可哀想なカイルだけだな。

「クッション・・・。」

思考読むなテメェ。

「カイルさん・・・。」

フィリアが呼びかける。

「行こう、カイル。」

リリスも優しげに呼びかける。

「確かに行動しないと何もなりませんね。」

ジュードも呼びかける。

「この・・・ハッキリしなさーーーーーーーーーい!!!!!」

「ぶべら!!??」

メルも呼びかけ・・・じゃなくて飛び蹴りかました。

「行くのか行かないのか言え!!さもなきゃ今この場でアンタの体をどうしようもないくらいに曲げるわよ!?」

「ひぃっ!?ご、ごごごごめんなさい!僕も行きます!!」

メルの迫力に押されて軟弱物のカイルは土下座した。他の連中も押されて顔が引き攣っている。俺は鼻ほじってる。つーか曲げるて何よ曲げるて。

「じゃ全員行くということで・・・。」

俺はポーチからある物体を取り出した。

「?何それ?」

「いいからいいから♪」

おもむろに鉄格子付の鉄製扉の鍵穴の部分にそれをくっ付けた。そこでちょっといじって皆がいる場所まで離れて・・・。

「オラァ!!ガチャガチャうるせぇっつってんだろうが!!」

あ、見張り番っぽいオッサンが鉄格子から顔を覗かせる。つーかんなとこにいるとオメェ・・・。










ドン!!!!!












バン!!!!!











「ぐずえ・・・・・・!?」












・・・やっちゃった・・・。










「な・・・。」

後ろの連中は息を呑んだ。それもそのはず、扉に仕掛けたのはトオル製時限爆弾。何かあった時用に作らせた。まぁ火薬がごく少量(とは言っても先ほどのように鉄製の扉をぶち開けるくらいの威力だけど)入っててそれほど被害はでかくならないようにできてるから大丈夫だろうけど・・・。




至近距離からの爆発くらったらどうなるんだろう・・・。




「な、何ですか今の・・・?」

リリスがおずおずと聞いてきた。

「よし行くぞ。」

それをサラリと流す。もちろん全員納得してないだろうけど関係ない。焦げ付いて開いた扉と壁の間にさっきのオッサンが挟まってるのも気のせいだから関係ない。

「あ、ちょっと待って!」

突然メルが目の前のロッカーを強引にこじ開けた。中から重そうな剣と樫で出来てるかもしれない杖と鞘に収まったほっそい剣と大きめの弓矢とナイフが出てきて、それぞれを俺とフィリア以外が手に取った。

「これで大丈夫!」

メルが重そうな大剣をブンと振った。

「よくそのほっそい腕で持てるな。」

「・・・斬るわよ?」

殺気を感じた。おもしろい、やってみ・・・・・・・・あ。

「・・・ゴメンナサイ。ボクガワルウゴザイマシタ。」

ふぅ、こんな時にコイツをヤッてもしょうがないな。ここは大人しく情けなく謝っておこう。棒読みで。

「わかりゃいいのよ。」

フフンと鼻鳴らしましたよコイツ。


やべ、殺意沸いた((((゜皿 ゜♯))))ワナワナ


だが我慢だ俺!ここでキレてもしょーがない。

「じゃあ行くわよ!!」

メルが牢屋の出口の戸を開けた。左右を見回して敵がいないのを確認した後、手首をクイクイとして俺達を誘導した。お前は潜入捜査員か。

走り出して一分後。

「待って!」

メルが片手を挙げた。止まった位置は丁度曲がり角だ。道が二つに分かれている。

「見つかったら厄介だからね。強行突破したいところだけど、ここ敵の人数が多いから慎重に行くわよ。」

ほぉ、リーダーっぽいセリフ。意外と考えてるなお前。俺はてっきりお前のことを単なる暴走女と見ていたぞ。そうだな、今日からお前は苗字がアントだから『蟻』にしよう。うん、今俺の考え読んでいろいろと言いたいことがある奴、とくにあだ名に関しての文句を言ったらアイアンクローかますぞ。と、いきなり右の廊下から声がした。

「おい!さっきの音はなんだ!?」

「牢屋からだ!」

「くそ!奴ら脱走する気か!?」

「そうなる前に急げ!」

「脱走じゃなくてあの赤毛の凶暴女が暴れ出したとしても急げ!」

うむ、脱走は見事的中。だが最後の。お前の言ってることは明らか失礼だ。でもこれも正解。そして俺はこの女がムカつくので今のところは賞賛に値する。おまえすげぇや。

「な・・・んですってぇぇぇぇぇぇ!!!!」

いきなり蟻ことメルが怒りの形相で角から飛び出した・・・ってコラてめぇ。おめぇが先に慎重に行く言うたやろが。やっぱ前言撤回。意外と考えてるってゆーのナシ。こいつバカだ。アホだ。アンポンタンだ。

「ぎゃああああああああああああああああ!!!!????」

うっわー、何かメッチャ悲鳴聞こえるよ。おまけにものっそいドタンバタンゆってるし。興味が沸いたから顔をちょっと角から出して見てみようと思ったけど、フィリア達が無言で俺の腕を掴んだ。一斉に。振り返って見てみると、皆半泣き状態だ。「見たらあなたは記憶を無くす」みたいな事を視線で訴えてきている。何か皆すごく可哀想に見えたから渋々諦めてメルが暴れるのを黙って待っていた。



数分後・・・。



「皆!!」

やっと暴走が終わったメルが俺らの元に走り寄ってきた。俺はその時一人ジャンケンを結構真剣にやっていた。だって暇だし。

「逃げるよ!」

はい?

「何で?」

「見つかったから!!」

「全員殺めたろ?」

「他の奴らが来たのよ!!」

あ〜・・・なるほそ。

「お前やっぱバカだろ?」

あ、顔赤くなった。キレてるね。キレてないっスよ(長州○力風)。

「な、何ですって〜!?」

「喧嘩なんかしてる場合じゃないって!逃げるよ!!」

カイルが叫んで一時休戦となった俺とメル。ちっ、こいつボコれると思ったのに。あ、やべホントにスゴイ人数で来た。うんわぁ皆揃ってすんごい顔してる。はっはっは、こりゃ愉快。

「ってアンタ後ろ向いて走りながら笑ってんじゃないわよ!」

「いやそれより何で僕らより速いの!?」

現状説明。俺らは今オッサンども(一部若者)に追われて逃げています。メル達必死です。俺も必死で走りながらオッサンらのおもしろい顔見ています。笑ってます。爆笑中です。

「待てコラーーーーー!!!」

「逃げるなーーーーー!!!」

「頼むから逃げないでくれーーーーーーー!!!」

「待てーーーーーーー!!!」

おぉ、敵さんめちゃくちゃ怒ってます。必死の形相で怒ってます。一部泣きながら懇願しています。知るか。

「んにしてもあんだけの数しんどいな・・・。」

一旦前向くと、結構先で通路が分かれている。右側通路と真正面。あ、いいこと思いついた。

「おい。」

「な、何よ?」

俺はメルに話しかけた。本人さっきのツッコミで体力半減してる。自業自得。

「お前ら正面行け。俺は右側行く。」

「な、何言って・・・。」

「まぁあんだけの数だ。俺が別ルート通っても二手に分かれて追ってくるだろう。そんでもあんだけの数を一片に相手するよっかマシだろ?」

「でもそれじゃソウジロウさんが!」

リリスが不安げに言ってきた。

「大丈夫大丈夫。逃げ足は自信あっから。」

そうこうしてるうちに、通路が分かれた地点に来てとっさに曲がった。

「ち、ちょっと!」

「ソウジロウさん!」

「後で落ち合うぞぉ!」

俺はスタコラサッサと走った。

「あっちに行ったぞ!」

「お前らは奴らを追え!俺達はあのガキを追う!」

案の定、二手に別れやがった。作戦成功、これであいつらを追う奴らは少し減ったはず。あいつらの武器を見る限りまぁ手馴れかな?少しは楽になるだろう。で、俺はどうするか・・・ヤベ、考えてなかった。あいつら逃がすのに意識し過ぎちまった。

そういやサキの奴が昔っから俺の事を『計画性の無い奴』とか言ってたなぁ。何か少し小ばかにしたような感じがしたから一発シメたったけど。あ、何か目の前行き止まりになってる。うっわ、マジかよ?再びMAZIKAI?


キキィ〜!!


って車か俺は?どこぞのアニメみたいな急ブレーキ音たてちまったよ。振り返ると、ゾロゾロと甲冑のオッサンやら若者さんやらが群がって俺の前で止まった。

「ゼェ、ゼェ、さぁ観念しろ反逆者の仲間め。もう逃げられんぞ。」

息も絶え絶えなリーダー格みたいなオッサンが言ってきた。って反逆者?え、何それ?

「反逆者って・・・何の?」

あ、向こう驚いてる。ビックリしたのはこっちだっつーの(とか言って大してビックリしてる顔じゃない)。

「き、貴様それを知らずに脱出の手引きをしたのか!?」

「ん〜・・・まぁそゆことに・・・なるか?」

うん、マジハッキリ言ってチンプラカンプラ。←今時こーゆー事言う人いる?いねぇか。

あ、今度向こう呆気に取られてる。ははは、愉快な顔だ。

「だ、だが貴様が奴らを逃がしたのに変わりはない!捕らえろ!」

うわ、ヤバイ、皆動き出した。これってもしやホントにピンチでぃすか?

どうするよ?俺。










どうする?

・たたかう

・まほう(使えるわけねぇだろボケ)

・どうぐ

・ちょっと本気出す













よし、いっちゃん最後。こいつらには悪いが少し血を見てもらおう。




ゴゥ!!




旋風の如き殺気を放つと、敵さん達は全員凍りついた。


続く!!!(オダギリジョーのCM風)


あ〜・・・つーことで第八騒動です。更新遅れてしまってすみません待っててくれた人(いるのか?)、ホントすみません。理由は前書き部分にありますんで。まぁ次からは出来るだけ頑張りたいなぁとか思っていたりする今日この頃・・・応援してくれてる方、よろしくお願いします。

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