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短編童話シリーズ

食い逃げガッツリラーメン

作者: 敬愛

珍しく人が死なない童話?ですね。

大晦日くらいいいでしょう。

いつも食品サンプルを見て

唾液を飲み込んでいた


あの「ガッツリラーメン」と言う名の

極厚チャーシューとネギ カニ もやし

店からはカツオと鶏ガラの香りが漂っていた


でも僕にはお金が無かった


ラーメンすら好きに食べられない生活はつまらなかった


働いている時はチャーシュー麺を毎日食べていた

それくらいラーメンが好きだった


トッピングでアワビとエビとホタテをつける事が出来た

それだと2500円 一日1000円でやりくりしていたから

大変な贅沢だ


大晦日 ガッツリラーメンを食べて食い逃げをした

すぐに店主に捕まり警察のお世話になった


寂しいやつだな 刑事さんは言った

「カツ丼でいいか?」


ああ、ありがとうこの世には神がいるんだ

24時 交番で年越し蕎麦ならず 年越しカツ丼が食えた


僕は犯罪者だ 食い逃げでもそうなのだ

涙があふれてきた シクシク 肉汁溢れるカツの美味さに

流した涙のしょっぱさが気恥ずかしかった


人ってありがたいな そう思いながら僕は命尽きるまで

生きていくんだな そう思った


僕が唯一読んだ本「一杯のかけ蕎麦」

僕が唯一見たドラマ「北の国から」


人の温かみに触れた素敵な年越しだった

この作品はあまり自信が無くて

冬童話2013の作品と比べると劣るか

という感じですが。


まぁこのような体験をされた方には

共感して頂けるのではと(いないよ)

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― 新着の感想 ―
[良い点]  敬愛先生、こんにちは。  もう年末になりましたね。早いものです。来年が敬愛先生にとって良い年であることを祈っております。  本作を拝読しました。人の優しさ、温かさに触れられる良作です…
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