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42/136

42_再来

 急接近してくる禍々しいマゴをダンテが肌で感じた刹那。


 隕石が大地に降り注いだかのごとく凄まじい衝撃が付近の地面に走る。


「まさか、あんな小細工を仕掛けてくるとは思わなかった。どうやら、無策でこの村に、戻ってきたようではないようだ」


 何食わぬ顔で姿を現したのは、風の力で遥か上空へと吹っ飛ばされたはずのカカだ。


 バケモノが……。


 ダンテは、心のなかで酷く動揺していた。落下してきたカカの姿は、ほぼ無傷だったのだ。至近距離から最大出力の風の力を無防備な状態で攻撃を与えたはずだ。それでも、致命傷を与えることはできていなかった。


「テラを早く虹の神殿に連れていくんだ!俺がこいつを引き止める!」


 ダンテは咄嗟にコウとヒイに向かって叫んだ。


「わ、わかりました!」


「あとは頼みます!」


 2人は、そう返事を返すと倒れているテラを運び慌てて移動する。


 カカは、冷静に周囲の状況を観察する。ダンテとの戦闘において最も勝率を上げるためには何をすべきか思考した。どんなに実力さがある敵でも、最も勝率が高いであろう行動を選択する合理性と非情さが彼にはあった。


 まずは、心を折る。新たに湧き上がった希望を摘み取る。


 カカは、右手をダンテからテラを運ぶコウとヒイに徐ろに向けた。それを見たダンテが血相を変えて叫んだ。


「やめろ!これは俺たちの戦いだろ!彼らは関係ない」


「おごるな。これは、我々の戦いではない。人間と魔族の戦いだ」


 カカは、そう答えると右手の手のひらから容赦なく凄まじい衝撃波を放つ。


「やめろぉおおおおおお!!!!」


 ダンテは、顔をしわくちゃにさせながら叫び声を上げると地面を蹴っていた。テラたち3人の前まで行くと、なんとか彼らを守ろうとする。


 どうする……。


 3人の前まで来たものの、何か策があるわけではなかった。目の前からは、カカの衝撃波が地面を穿ちながら直進してくる。過去の経験から、メイテツを盾に変形し守っても、盾ごと破壊されてしまうことは分かっている。


 待て、どうしてカカは、これほど強力な衝撃波を放っているのに自身は吹っ飛ばないんだ。


 この場を切り抜ける策はないか思考する最中、衝撃波を放つも平然と立っているカカにふと違和感を感じた。


 カカの力も、風の力も似たような力だ。何が違うんだ……。


 ちょっとした違和感から始まったこの疑問の答え。なんとなくだが、この危機を打開するための答えにつながっているとダンテは直感する。



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