表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/135

16_女神

 漆黒の暗闇に飲まれダンテたちがたどり着いた場所は虹の神殿の中だった。


 巨大な円状の広場になっている。周囲を取り囲むように柱が立っており、荘厳な天井を支えている。広場の真ん中は天井がなく上から自然の温かな光が地面の緑を照らしている。


「こっちよ。あなたと会わせたい人がいるの」


 ハンナは、ダンテの片手を握り、どこかへ連れて行こうとする。彼女はどうやら緑が生い茂ったところに見える泉へと連れて行こうとしていた。


「ああ、分ったよ」


 ダンテは、そう返事すると彼女に連れられ泉のある場所まで行く。


 ダンテたちがある泉の前まで行くと、水面が突如、ボコボコと音を立てて盛り上がる。


「なんだ!?泉から何かが出てくる」


 ダンテが思わず後ずさると、盛り上がった水面は次第に女神の姿に変わっていく。


「女神さま、伝説の剣士を連れてまいりました」


 テラは、いつの間にか膝を地面につき真剣な表情で、突如現れた女神に報告した。


「あなたが、伝説の剣士ダンテですね。ずっと会えるのを楽しみにしていました」


 ダンテは、女神に話しかけられ、少し戸惑いつつ返事を返した。


「ああ、伝説の剣士かどうかはわからないが、俺はダンテだ。ハンナによって、1000年前の世界から連れて来られた」


「ええ、存じています。早速で申し訳ないのですが、あなたに重大なことを告げなくてはなりません。もうじき近い未来に、魔法がこの世界から失われ魔物たちが蔓延る時代がやってきます」


 予想もしない方向で話が来て、ダンテは女神の言葉を返すことしかできない。


「魔法がこの世界から失われるだって……」


 女神は、戸惑うダンテを見つめながら、話を続ける。


「ええ、私は近い未来を見ることができるのです。見えたのは、3つの高くそびえる塔、魔法を失った人々が魔物たちになすすべなく命を奪われる姿でした」


 女神は、目をつむり、未来に起こるであろう出来事を思い出しながら話す。


「魔法が、この世に生まれた時と同じくらい大きな変化がこの世界に、また起きようとしているのか」


 もし女神が言うことが正しければ、ダンテは、2回も世界の異変を経験することになる。1回目は、魔法の誕生、そして、2回目はこれから起こるであろう魔法の喪失だ。


「3つの塔がいずれ出現します。その塔は、ダンジョンになっており魔法を抑え込む力があるようなのです。あなたには、いずれ出現する塔の攻略をお願いしたいのです」


 まっすぐ瞳を向け女神はダンテにお願いする。


「なんだって……」


 ダンテは、その女神の言葉を聞き唾をゴクリと飲み込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ