「ベルサイユのばら」は全10巻
来年、あの「ベルサイユのばら」が劇場版アニメになるらしいです。
聞いてまず思ったのは、
「映画ってことはあれを2時間程度にまとめるのか、どういう話にするんだろう? そして主役はアントワネットかオスカルか」
でした。
「ベルばら」というと宝塚ですっかり有名になりましたが、それ以外にも昔からミュージカル、実写映画、テレビアニメになってます。なんかちびっこキャラの4コマみたいのもあったな、確か。
宝塚版では主役が違う何パターンかあり、一番有名なのが「オスカルとアンドレ編」ですが、一番最初はアントワネットが主役、他にフェルゼン編なんてのもあります。
私もいくつか見に行きましたが、とても全部は見きれないほどたくさん上演されてますし、最近のはまったくどの組がいつ、誰でどのバージョンをやったのかもさっぱり分からない。
アニメが上映されたらまたきっと宝塚でもやるだろうな。色々あったから、いい話もほしいよね、宝塚も。やったら見にいこっと。
という感じなんですが、私が今あらためてすごいなと思ったのは、
「ベルばらの原作は全部で10巻」
これです。
正確に言うと本編が9巻までで10巻は外伝です。
「そんな長さであれだけの名作を描き切った池田理代子はすごい!」
今、つくづくとそう思っています。
今の漫画や小説、どれも長いです。自分もやたらと長いの書いてるので言える立場ではないんですが、漫画は100巻超えてるのばんばんあるし、社会現象にまでなった「鬼滅の刃」が短いと言われながら23巻です。
「ベルばら」は最初はちょこっと案内程度に子供の頃が描かれてはいますが、ほぼアントワネットがルイ16世に嫁いできた14歳から断頭台の露と消える39歳まで、25年間の激動の時代を、複雑な人間関係もからめて、たった9巻、しかも9巻は最後までじゃなく他の短編も入ってその長さで完結させてる、いや、すごすぎる!
実際のところエピソードっていくらでも書きたくなるもんだと思います。
「あの人とこの人のこういう会話書きたい」
とか、
「ふふふふふ、こんなシーン書いてやる」
みたいに書く楽しみってありますから。
でも今思い出してもベルばらに「もうちょっとこう描いてくれたらいいのに」ってシーン、思い浮かばないんですよ。本当に必要なところを必要なだけ描いてるんだなあ、あの作品。
しかも実在の人物と架空の人物をうまくからませて複雑な人間関係を織り上げてます。もしもオスカルやアンドレがいなかったら、普通の歴史物になって、名作にはできてもここまでのヒット作品になったかどうか。
私が今書いている「黒のシャンタル」は1200話を超えました。書くのは楽しいし、これでももっともっとあんなシーンやこんなシーンを入れたいと思うぐらいです。でもそうじゃなくて、ギリギリまで必要な部分だけ残してもう一度書いてみたい、そんな気持ちになりました。
いや、とにかく最後まで書いてからでないとですけどね。もうちょっと、もうちょっとなんだからー!
何年も読んでないけど、古い漫画を入れてある箱から「ベルばら」と「ブラックジャック」引っ張り出して読もうかなあ。今度はもう一度勉強の意味をこめて。
※2024年7月2日初回掲載




