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小椋夏己の創作ノート  作者: 小椋夏己
2024年  7月

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ダルの家族のこと・ナスタ

 ダルの「とーちゃん」の次は「かーちゃん」のナスタです。


 ナスタは元々はカースではなくシャンタリオの王都、リュセルスの出身です。後に夫になるサディの伯母、村長の姉がリュセルスで産婆をしており、その弟子でした。


 ナスタもあまり家族に縁がない人で、幼いうちに両親を続けて亡くしました。実母の妹夫婦に引き取られ、いとこたちと同じように大事に育てられてはいましたが、やはり遠慮もあり、何か技術を身につけて早く独り立ちをしたいと思っていたところ、叔母のお産の時に来ていた産婆と出会い、そんな縁で弟子になりました。


 師匠である村長の姉は腕が良く、次のシャンタルたる「次代様」を取り上げたこともある産婆。この人について修行をすれば、いつか自分も師匠のようにシャンタル宮へも上がることができるかも。そう思って一生懸命修行をしました。

 そして師匠のアシスタントをできるぐらいになり、カースでお産がある時に手伝いに行ったところ、そこで村長の息子のサディが一目惚れ。口説き落とされて一緒になることになりました。


 ナスタはそれほど美人という人ではないです。ごく普通のお嬢さん。体は大きく、朗らかでよく笑う。その明るさにサディがいいなと思ったようです。


 正直なところ、いきなり求婚されて最初はちょっと迷惑に思いました。なぜなら仕事を身につけて、何があっても一人で生きていけるようになりたい、そう考えていたから、結婚もするつもりなんか全くありませんでした。

 だから最初のうちは「そんな気ないから」と断ってたんですが、サディがどうしても諦めなかったのと、サディの母のディナもナスタを気に入り、「うちの息子にしては見る目がある、あれはいい子だ」と援護射撃。そのうちナスタも「この人たちとならいい家族になれるかも」とその気になってきて、結婚を決意しました。


 子供はご存知のように3人です。上の2人はとんとんと続けて年子で生まれましたが、その後がなかなかできず、もう2人だけかなと思ったところにダルが少し離れて生まれました。

 家族縁が薄かっただけに、たくさんの子供が欲しかったんですが、ダルで終わり、3人息子の母となります。それだけに息子同然のトーヤや娘同然のミーヤと出会い、まるで本当の子のように大事にかわいがってくれています。

 かわいがるだけじゃなく、厳しいことを言ったり、時に張り倒したり。まさに「肝っ玉母さん」を絵に描いたような人。


 今も村で子供が生まれる時には産婆の役目もしていますが、サディと2人で村人のいい「あねご」として皆に愛される「おっかさん」です。

 

※2024年7月1日初回掲載

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