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小椋夏己の創作ノート  作者: 小椋夏己
2022年 11月

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ファンタジーとSF

 私はファンタジーやSFといった「空想」のお話が大好きです。 

 そして自分も厚かましくも「黒のシャンタル」という「ファンタジー」と一応ジャンル分けできる長編を今も書き続けています。


 ですが、多分「SF」を書くのはちょっと困難かなと思うのは、私に「科学」の知識があまりないからです。読むに足るほどに理解できても、書くとなると、かなり勉強したり調べたりしないと難しい。


 SFを書くには最低限の科学の知識が必要で、できれば読む時にも最低限の理解力が必要だと思います。


 例えば「絶対零度」というものがあります。

 これは「これ以下の温度は存在しない」と言われている温度で、私達に馴染みのある「摂氏」では「-273.15度」で、欧米でよく使われてるのかな、いわゆる「華氏」では「-459.67度」です。

 仮にも「この作品はSFだ」と言ってる人が作中で「-10000度」とか書くと、それはちょっとばかり恥ずかしいということになるでしょうね。


 有名なSFの短編に「冷たい方程式」という作品があります。

 ストーリーは、人類が宇宙に進出している時代、ある星で疫病が発生し、その星に急いで血清を届けなくてはいけなくなります。遠い星へのこと、最低限の荷物、最低限の酸素、最低限の燃料だけを積んでパイロットは宇宙に飛び出すのですが、積んでいる荷物の重さがおかしい、重いのです。

 調べてみたら、その疫病が発生した星にいる兄(病気にかかっていない)に会いたくて、妹が密航している。


「罰金でも払って怒られたら済むだろう」


 そんな軽い気持ちで密航した妹ですが、たとえば40キロの軽い人間だとしても、加速して航行するには何倍もの荷重がかかる。とても目的の星にたどり着けなくなる。疫病が広がったら、今罹患してる人だけではなく、全員の命に関わる。

 結論としては「余分な荷物」である少女を宇宙に捨てなくてはいけない。


 少女としては兄のいる星行きの宇宙船を見つけて、本当に軽い気持ちで隠れて乗り込んだんですが、宇宙の法則、方程式はそんな人の気持ちなんて関係ありません。数値がすべてです。


 SFを書くにはその方程式をある程度知っておかないと難しいのです。

 それがファンタジーなら「この世界の絶対零度は-10000度です」と作者が決めたら、通らないことはない。ある意味その分だけ楽というか、自分の好きな世界が作れます。

 決してファンタジーがいい加減と言ってるのではなく、SF、科学を必要とするお話を書くのなら、最低限守らないといけない規則がありますよ、ということなのです。


 さて「冷たい方程式」のラストはどうなるか。それはあえて書きませんので、興味のある方は読んでみてください。

※2022年11月6日初回掲載

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