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小椋夏己の創作ノート  作者: 小椋夏己
2022年  1月

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ミーヤの誕生日

 今日、1月1日は私たちの世界では「元日」で、一年の始まり、特別な3日間の始まりの日になります。


 そして私の作品「黒のシャンタル」の世界では、主要人物のミーヤの誕生日です。

 物語に15歳で登場したミーヤが16歳になりました。


 ミーヤおめでとう! これからもがんばってね! 


 ミーヤは8歳でシャンタル宮に侍女見習いとして入り、それから八年間がんばってお勤めをし、今では立派な侍女になっています。


 毎年12月30日の翌日、「新年の日」の翌日に年を重ねて、子どもからお嬢さんに成長してきました。

 これからもきっと同じように一年の始まりの日に年を重ね、いつかは「誓いを立てて」て一生を宮に尽くす、命が尽きるまで侍女としての人生を全うする、そう思って生きてきました。


 ところが、ある年の夏になんだか変なのが海に流れ着き、そしてその世話役なんぞに抜擢されてしまったために、えらい目に合ってるね、うん、気の毒だ。


「誰が変なのだ! 仮にもシャンタルの託宣で『助け手』に選ばれたトーヤ様になんつー失礼な作者だ!」


 と、目つきの悪いお兄さんが抗議している横で、ミーヤがちょっと困ったような顔で半笑いになってます。


 そもそも二人の誕生日を「新年の日」を挟んではいますが並べたのは、特に意味はありませんでした。


 ただ、お話を進めていく上で、


「一緒に誕生日を祝うシーンを入れたいなあ」


 と、ふと思いついただけのことでした。

 

 ですが、入れてみたらなんとなくいいシーンが書けたように思います。


 自分の役割が少しずつ分かってきたトーヤが、少し時間を持て余していたこの時期、ミーヤから「誕生日を祝う意味」を教えられ、自分が「二人の母」にいかに愛されてきていたのかを実感する、そういうシーンが書けましたから。

 

 それまでトーヤは、やはり自分の生まれ育ちにコンプレックスがありました。自分の腕一本で生きてきた自負はあっても、本当は生まれてくる必要のない人間ではなかったのか、何度も何度もそう思って生き延びてきていました。

 それをミーヤの言葉で母に望まれて生まれてきた、そしてもう一人のミーヤに慈しまれてきていた、そのことを改めて知り、世界に認められたような気がしました。

 そのきっかけに二人の誕生日をくっつけて誕生日の話をさせよう、そう思ってミーヤの誕生日は今日になりました。


 もしもトーヤの誕生日を夏にしていたら、やはり「夏の日」をはさんでお隣にしようと思ったかも知れませんが、それではなんとなくイメージが違っていたかも。

 年の移り変わりのタイミング、新年をはさんだ二人の誕生日にしてよかったんだなと思っています。

※2022年1月1日初回掲載

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