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小椋夏己の創作ノート  作者: 小椋夏己
2021年 12月

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外の侍女

 今回は3つ目の新しくできた「外の侍女」についてです。これはトーヤが故郷の「アルディナの神域」に戻った後にできました。

 

 トーヤがシャンタリオにいる頃、宮と民をつなぐような役割の兵士ができました。それまでは「宮の中は衛士」「王都シャンタリオは憲兵」と兵の役割がきれいに分かれていたのですが、これからはそういう兵も必要であろうと、当代マユリアの肝いりで作られた役割です。

 主に市井にありながら、役目のある時は宮の兵として働く、そのような「中間の兵」です。それでその兵の世話役のような侍女が必要となりました。


 ちなみにミーヤの故郷のような村にも「憲兵」はいます。「兵」とついていますが、平和な国ですし、まあみんな「おまわりさん」みたいな感じと思ってもらえばいいでしょう。


 話は戻って、そんな頃、「応募の侍女」の1人が、その新しくできた兵と心を通わせるようになり、侍女としての立場の板挟みで、いっそ消えてしまいたいと思いつめるようになりました。


 それを知った侍女頭がマユリアと相談し、


「侍女にも宮と民をつなぐ中間の存在があってもよいのではないか」


 と、その役割の侍女を作ることに決めました。


 トーヤは戻ってきて初めてその存在を知り、少しばかり混乱して振り回されることとなりましたが、まあそりゃ知らん、あんたが勝手に思い込んだんだし。


「って、そりゃないだろ! あんなん間違えてもしゃあないだろが!」


 と、なんか文句言ってますが、いや、本当、ちょっと聞いてみりゃいいことを、聞きもできずに勝手に勘違いしたんだし、ねえ?(へっ)


「こ、この……」

 

 ん、なんか文句あるならベルサイユへいらっしゃい?


 とまあ、ごく最近のシステムで、八年の間離れていたトーヤは知らない存在の侍女でした。


 そういうわけで、大部分が「元行儀見習いの侍女」で、普通の世界に戻って結婚したが、自分でお役に立てるなら宮のお仕事をしたいと思う者が「外の侍女」となっています。今は10名ほどですが、交代で家庭のことの妨げにならないように役目を果たしています。

 

 「外の侍女」も宮の従業員ですから、宮に来た時に仕事をしたり待機したり、時に泊まるための部屋を与えられています。そのこともその役目に就いた者にはとてもうれしいようです。めちゃくちゃに広いシャンタル宮ですから、そういう余裕もあるんですね。


 もちろん宮へ出入りするのですから、やはりきちんとした身元の、宮にいた頃にも特に信用をおけた侍女が選ばれて役目に就いていますが、同じような元侍女たちの中には、そんな話を聞いて自分も「外の侍女」になりたいと思っている者も少なくはないようです。


※2021年12月20日初回掲載

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