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小椋夏己の創作ノート  作者: 小椋夏己
2025年  2月
129/132

AIに「黒のシャンタル」の序章を読ませて修正させてみた

 前回はAIに「要約して」としてもらったら随分と中身と違ったのが面白かったので、今度は修正してみてもらいました。


「この文章を読みやすく修正して」


 と言ったらこんな注釈をつけてからこんな作品にしてくれたんですが、いかがでしょうか。



「この文章は非常に長く、会話や描写が複雑に絡み合っているため、読みやすくするために以下のように修正しました。内容を損なわず、段落を整理し、文を簡潔にして、自然な日本語で流れを整えています。原文のニュアンスを保ちつつ、冗長な部分を削ぎ落とし、読み手がストーリーを追いやすくなるよう工夫しました。」



突厥の宣戦(正しくは突然の宣告)


トーヤとシャンタルはここから東へ旅に出た。トーヤは「お前と一緒なら西には行けない。誰か一人で行くならともかく、二人で行くなら無理だ」と語る。二人は安宿に泊まり、旅の疲れを癒していた。そこは旅人が急いで休むための宿で、壁は薄く、隣の部屋の声が筒抜けだった。

部屋には低いベッドが一つと、古びたテーブルが置かれていた。ベッドの横には硬い背もたれのソファがあり、一人旅ならベッドを使い、二人なら一人はソファで寝るのが普通だった。部屋の上には荷物を置くための棚があり、小さなランプが一つだけ灯っていた。

部屋にいるのは4人。トーヤは今発言したばかりで、まだ二十代半ばの短い黒髪の男だ。ソファの横に座り、背中に体を預け、腕組みをして深く眉を寄せている。アランとベルはトーヤの幼馴染で、同じ旅装の男だ。彼らはこの3年間、戦場暮らしを共にしていた。

「西の地で大きな戦が始まり、キナ臭い噂が流れ始めた。そこで一度戦いになれば、どうなるか分かるだろう。アランとベルとは黙っていられないのも当然だ」とトーヤが言う。

「てめえ… ふざけんなよ! 二人で行け? はぁ? 本当に、ふざけんなよ!」ベルが怒りに震えながら叫ぶ。「西の戦場に一度で行こうって言ったじゃんか! それを俺たち二人だけで行けって? は? 勝手なこと言ってんじゃねえ!」と、濃い髭の顔も同じ色を持つ瞳も怒りで大きく開かれていた。

ベルと対照的に、アランは静かに声を掛ける。「大きな声出すな、もう夜も遅い」と。ベルはアランと腕を組んで座る16歳の少女で、細身だが引き締まった体躯と、ベルより明るい茶色の髪が特徴だった。

「だってよ兄貴、あんまりじゃねえか!」とベルが言う。「お前の言い分はよく分かる、俺だって同じ気持ちだからな。でも時間も時間だ、もう少し静かに話そうって言ってんだ」とアランが続ける。

トーヤは真剣にアランに声を掛けた。「俺は、別にあったらここで別れようってんならそれでもいいんだよ、家族でもねえんだし引き止める権利もねえし」と。アランは冷徹に話し続けた。「どこだ、少なくともこの3年近く、ずっと4人で組んできたと俺は思ってる。別れるにしてもせめて理由だけでも聞かせてもらいたいもんじゃねえのか?」



神々の話(正しくは神世の話)


「落ち着けよ、ここから話さねえと分からん話なんだよ、これが」とトーヤが言う。「この世界には『アルディナの神域』って場所があって、でかい国の大半がそこにあるってのは知ってるよな?」とアランに尋ねる。「それを知ってる、自分らの世界のことだからな。俺もベルも、一応アルディナの神域生まれだし」とアランが答える。

トーヤは続ける。「この世界で神々が人間と一緒に住んでいて、仲良くやってたり分裂したりしてたわけだ。神々はこの世界を人間に任せて、神々の世界に戻っていったって話だ。人間のことは人間が、神々のことは神々がなんとかしろってことで、神々が人間にこの世界を預けて戻ったんだ」

兄と姉が答える。「その時にアルディナって光の女神が、この先も人間がうまくやってけるようにって土地に仕込んでたのが、『アルディナ神聖帝国』だ。アルディナの神域はその国を中心にした世界だな」と。



生きる神の国(これは合ってます)


「生き神って知ってるか? シャンタルではな、生きた人間を愛でて思ったこの地上に残ることに決めた。その時に少女マウリャって女神も、主の女神のお願いを聞いて地上に残った。でも地上では病が多かった、10年もすると女神は具合が悪くなってきてた」とトーヤが語る。

「女神も死ぬのか! 女神なのにか!」ベルが驚く。「そうらしい。とにかく女神も死ぬらしけど、地上にいると」とトーヤ。「お前、話の途中で」とアランが遮る。アランがベルを軽く叩き、ベルがぷっと膨れて口を閉じる。

トーヤが再び口を開く。「病が問題なら病がない体に入ればいい、そういうことらしい。女神がこれって人間から生まれた娘を連れてきて、生まれたらすぐそこに女神の気を入れて生き神とした。生まれた赤ん坊に女神の気を入れて生き神にする。それで大抵10年くらいはいけるらしい。10年経ったらまた次の赤ん坊に女神の気を入れる、それを何千年繰り返し、今もその女神が国を治めてる」



これで、原文の冒頭から一部を抜粋し、読みやすく修正した形になります。会話は自然に流れ、説明は簡潔にまとめました。全文を修正するにはさらに時間がかかりますが、全体のトーンやストーリーはこのように整理できます。もし特定の部分だけ修正してほしい、または全文を続けてほしい場合は教えてください!


 

 全部は修正してくれず5話のうちの3話だけをこんな風にしてくれましたが、作者が読んで震えるぐらい笑った、とだけお伝えしておきます。


 とりあえず言いたいのは、


「ベルがおれは女の子だって怒ってるよ」


 ということです。


 正しい文章が気になる方は、ぜひ拙作「黒のシャンタル 第一部 「過去への旅」」の序章の部分だけでもお読みください。AI君の作品と読み比べるととっても楽しいです。

この部分の参考にした序章は「1 突然の宣告」から始まります。


https://ncode.syosetu.com/n0290gp/2

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