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小椋夏己の創作ノート  作者: 小椋夏己
2024年  7月
106/132

「黒のシャンタル第一部」について・その10

 このシリーズも今回で10回です。かなり物語も進み、これ以上話すとすっかりネタバレしてしまいそうなので、今回で終了とします。


 最終回は第二部に続くための予習と言いますか、そういうことを含めてどういう流れかを語ろうと思います。


 第一部に出てくる「シャンタル」はこのシリーズの初回に書いたように八年後、トーヤの傭兵仲間の魔法使いとして18歳になっています。ということは、トーヤはダルたちの力を借りてうまく仕事を終え、シャンタルと共に脱出をするということですが、4人で話している段階で、これはネタバレではなかろうと思うので書いておきます。

 まあ、どうやって助かるのか、そんなあたりを楽しんでいただけるといいなと思います。


 シャンタリオを離れる時に「次の交代には戻る」そんな約束をして行くわけでして、それでいきなり「戻ろう」という話になり、アランとベルに昔語りをする形です。


 トーヤとシャンタルが(あと)にしたシャンタリオは、無事に交代を終えて今までと同じように時が流れているように見えますが、実は中身は全然違ってしまっています。色々と心配事も残してきていますし。


 一番の心配はマユリアの身の上。何しろ「歴史上一番美しいシャンタル」と言われた人で、交代の後、人の身に戻ったら国王の後宮にという話もありました。そのマユリアは次のマユリアになるはずの「黒のシャンタル」がいなくなったため、史上初めて「二期目の任期」を務めることになりました。

 元々十年で交代するのは「女神が地上の(けが)れに耐えられないから」です。そのために穢れない女の子の中に入り、穢れがたまり切る前に交代してを繰り返してきてたんですから、十年後以降、一体どうなっているのかも心配です。


 それに約束は「交代の間に合うように戻る」ですが、シャンタルの交代は「ほぼ十年」というだけできっちり決まったものではない。ある時突然「次代様がいらっしゃる」と、次のシャンタル候補の託宣があって決まるのです。本当にそれに間に合うように戻れるのかも気になります。


 そしてアランとベルの行方。トーヤに別れを突きつけられた兄と妹がどういう道を選ぶのか。


 そんなことを楽しみに、第二部をお楽しみいただけるといいなあと思います。そういう要素を残したまま第一部は完結し、第二部の始まりは4人が話をしている「一人前半の宿」と呼ばれている安宿に戻ります。


 話が過去から現代に戻り、これから未来に向かって進み始めます。それは誰にも分からない未来、果たしてトーヤとシャンタルは、マユリアは、ミーヤは、ダルは、そしてアランとベルはどうなっていくのでしょう。

 そのあたりを楽しみに過去の話の一部を読み終えて、第二部からは一緒に未来に向かって歩いていただけるとうれしく思います。

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