俺もお前もア●ナイ太陽。
天天3話です〜良かったら読んで下さいね(´ω)お腹減ったからニコニコ見ながらうどん食べます!ニコニコには嫁旦那がいすぎて困ることだなあ(´ω`)笑
窓から突入して来る風は、
湿り気もなくて清々しい。
山々は青肌に赤い衣を纏い始めている。
衣替えは眼下の街にも及んでいた。
嗚呼、そろそろ秋なのだ。
私は目を瞑って空気を噛んだ。
淡く味がする。
パンパン
「うっうはっ煙がぁっ!」
日直が泣いた。
教室の黒板消しが叩かれていた。
チョークの味ではないと信じたい。
「結たん結たーん」
猫が寄って来たかと思えば、
目を大きくした真子だった。
黒目が白目の部分まで広がっていて、
背が145しかないのも手伝って愛らしい。
栗毛が耳脇で2つ揺れている。
「修学旅行まで1ヶ月だネ〜!なんだかドキドキしちゃうにゃ〜!京都なんて初めてだしにゃ〜」
ふむふむと笑ってみせた。
すると脇の机に どかり と音をたてて
座る者がある。
「ふん、貴様らは精々男といちゃついておればよい。ワシはその分京都で知識を深めてやるからな」
「歴史物鬼畜BLのでしょ」
「…」
彼女の名前は楓。
赤髪を後ろで軽く上げ、残り毛を肩に落としている。
つんと尖った目つきをとっても
苦味のある声音をとっても、
女にしては妙に威圧感のある。
それでも趣味は同人誌作り、 彼女の描く鬼畜BLには(この繊細かつ耽美なリアリティがたまらない)などと賞賛の声が相次いだ。
「べ…別にワシのネタ集めを手伝ってもらおうなんて!思ってないんだからな!」
口に手をあてて微笑む真子を尻目に、
目を潤まして楓は教室を走り抜けた。
「それにしても楽しみだよにゃ〜
ね?真苗」
私の後ろに真子が笑みを送った。
後ろには恥ずかしそうに机を見やる女がある。
綺麗に手を入れられたおかっぱの薄茶髪
、端正な顔はいつ何時も乱れる事はない。
セイは静かに分厚い辞書を閉じた。
「別に…」
おかっぱを軽く揺らして
セイは囁くように告げた。
辞書の隙間には
(教師と生徒の鬼畜せめぎ合い☆禁断の入り口を開くのはどっちだ!)
の二巻が挟まっていた。
著者は勿論、シャルロット山田、
楓の変名である。
「さてーちみたち席について下さ〜い」
緩い声が前から響いた。
太めの男がどしんどしんと、
愉しげに床を踏み鳴らしている。
「今日はねーなんと新入生と先生が同時に入って来るという事でね、それも超イケメンなんだよ。先生もさすがに霞んじゃうな」
お前の横幅100センチの巨体は霞むどころかもはや霧散しているわ!
と教室の皆が一丸となった。
「では皆さん、この音楽と一緒にお迎えしませう。せーの」
嫌な予感がしたが、
作者はどうもJAS●ACを恐れないようなので、いっちょみんなと声を張り上げる。
「アブ●イ太陽〜」
と言い切ったところで、教室の七割が失神して卓上を滑った。
冷えた風になびく金髪、
とびきり深く蒼い眼、
どう優しく見積もっても八等身あるあいつらは。
「数学教師のミカヘル・ロドリゲスです」
「国語教師のラフエル・志村です」
「新入生のガブリエル吉田です」
「…新入生の神谷です」
…あいつらはいつだって間違えている。
そして
あの4人の中で唯一
眼鏡をつけなかったウリエルの
誇りを見せつけられた。