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この連載作品は未完結のまま約2年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

吸血女帝は冒険者の生きざまを伝記に残す

作者:小夜中夜市
青年が死んだ。

人類、凡庸、名も無き冒険者。
彼は知らない。
自分の『不屈』の精神が誰に影響を与えたのか。
それがのちに、人類逆転の奇跡を生むことも。


『吸血女帝』が消えた。

闇の者、最強、真祖の吸血鬼。
彼女は知らない。
自分の行動原理を。
なぜ、闇から抜けたのか。
なぜ、旅に出たのか。
なぜ、冒険者の生きざまを手記に残すのか。



青年は死んだ。

光の者、『不屈』、人が目指すべき英雄。
彼の名はカイ。
千年後、その名を知らない者はいなかった。


本物の英雄の死が呼び起こした、人類の逆転劇。
その結末の先にあったものは『吸血女帝』の望んだ世界だったのか……?


「下賤なるもの共よ。不愉快だ。今すぐここから去るがいい」

「旦那様、お嬢様が!」
「どうした?」
「虫に話しかけてます」


奇跡の勝利により、光の者たちが築いた平和な世界。
『吸血女帝』は気が付くと、その世界で人間に転生していた。


「ミラ? どうしたんだい?」
「お父様。虫が部屋に入って来たので追い出したまでです」
「そうか。あんなに虫を怖がっていたのに」
「お騒がせして申し訳ございません。他に御用がなければお部屋にお戻りください」
「ははは、娘と話すのに用などいらんよ。また本を読んであげようね」
「いえ結構です。自分で読みますので、お部屋にお戻りください」
「母さん!! ミラがぼくを虫と同列に扱ってくるよ」
「あらまぁ、そういう歳なのよ」
「まだ3歳だよ!?」


人間の貴族令嬢カーミラとして転生した『吸血女帝』の冒険者愛が止まらない。
冒険者オタク、カーミラが巻き起こす、冒険者革命。


「勇者の剣技? ああ、これですか?」
「その技は潰えたはず! なぜ使える?」
「潰えた? 伝記にきちんと書き……残っているはずですが」
「伝記? そんなこと書いてなかったぞ」
「ん?」

転生したカーミラが知ったのは、自分の書いた伝記が歪曲され改訂を重ねられた事実だった。


「私、古文書を探す冒険者になります」
「いえ、お嬢様。公爵令嬢が冒険者は……」



理屈屋のエド
2022/09/03 07:06
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