57:ハーレムという恋愛の形
特にラノベなどの小説に、よく「ハーレム」というものがあります。
一人の男性に複数の女性が思いを寄せる。ちなみに、一人の女性に複数の男性が恋する場合は「逆ハーレム」と言うんだとか。
私はずっと前から、この「ハーレム・逆ハーレム」に疑問を抱いてきました。
そもそも中心となる男性・または女性キャラにそこまでの魅力がないとハーレム状態になるのはおかしいと思うのです。
もし魅力的な人物であっても、皆が一人に集まるというのはかなり不自然に感じます。
ではなぜわざわざハーレムという形が用いられ、それが好まれるのか?
これは書いてみてわかったのですが、ただの一途な恋よりもハラハラするからなのでしょうね。
例の底辺脱出作戦用のもので、主人公の女子に二人の男子が思いを寄せる「逆ハーレム」型にしようと思って書いています。
そしてその醍醐味は、やはり主人公の選択なんですよね。
たくさんの異性に囲まれて過ごす主人公。しかしいつか選ばなければならない。
ハーレムエンドというものもありますが、それはちょっと……と思うので、話題から外します。
選ぶのに話の深みが出るのですから。
ヒーローAなのか、ヒーローBなのかを迫られる。この構図が、恋愛要素ありのラノベ等には必要なのであります。
ハーレムものはそこまで好きじゃないですが、やる価値はあるな〜と最近思うようになりました。
本格的文学にはあまり向いていませんけれど、使いようですね。




