47:でもたまにはほんわかもいいよね
前回は血肉が物語の上で最高のソースになると語りましたが、それが苦手な人もいますよね。
そういう人がたどり着く先、そこがスローライフ系or恋愛もの、青春ものなわけです。
恋愛・青春に関しては死や血肉が登場するものもありますが、今回はそれに関してはややこしくなるので『例外』として話します。
基本、スローライフも恋愛も青春もゆったりとしていますよね。
そういう読者が何を求めているのかといえば、人の心の揺れなわけです。
血肉を扱った小説に求められているものも同じではないか? という反論があるかも知れません。実際人が小説を読むのは、大抵感情ドラマを見たいからでしょう。
ですが、激しすぎる心の動きが嫌いとか、そういう場合もあります。血肉は劇薬ですから、柔らかい方が馴染みやすい。
そこでほんわかが好きな人もかなり多いのです。
私はほんわかより激しい方が好きなのですが、しかし青春ものなどの、ちょっとした心の動きを見るのも楽しいですよね。
たまにはほんわかものを読むのもいいかなあ、なんて思います。
書く方は劇薬を使わない故に繊細な作業になるので、かなり難しいですけれどね。




