35:ネタがない時は
よく、私は「ネタ切れ」の悪魔に取り憑かれることがあります。
毎日毎日、三度の飯と同じように当たり前に小説を書いているのですが、そのうちにやっぱり「ネタ」が切れてしまうんです。
湯水のように沸いてくる時もありますが、そうもいかない時もあります。ネタ切れ対策はどうすればいいのでしょう?
よく聞く話で言えば、映画や小説を観たり読んだりして、日々思ったことをメモを取る手法。これはかなり大事だと思うんですね。
でも私は、『キーワード』からやる手法が好きです。
キーワードは何でもいいんです。
『愛』とか『日本人形』とかもう、本当に雑多なもので。
それを思いつく限り書き溜めておきます。
例えば『冬』『生霊』『探検』
これらを組み合わせると、
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――冬。
雪山の頂上にある山荘のようなホテルに泊まりにきた子供ら数人が、ホテル内を探検。
そこで不思議な少女を見かける。雪のように白い肌は、とても生きた人間に見えなかった。
「私はここに因縁を残しているの。夢で毎日このホテルのことを思い出すわ。だってここには大切なものがあるんだもの」
少女はどこか遠い場所にいて、その魂だけが夜になるとここを彷徨うのだという。
彼女が探している何かを、子供らは少女の生霊と一緒に探す。
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こんな感じになるわけですね。
あらすじを考えたら、これに肉付けしていけばいいだけ。
簡単に短編小説の出来上がりです。
皆さん、もしネタに困っているのでしたら、ぜひこの方法をおすすめしたいと思います。
ネタがない時は非常に便利ですよ~。




