29:バッドエンド厨という病
さて、前回ハピエン厨であると語った私ですが、実は……バドエン厨でもあるわけなんですね(笑)
バッドエンド厨。バッドエンド至上主義は、バッドエンドを好みそれしか読まない・認めないこと。
前回の冒頭私は、『準ハピエン厨』と言いました。これはそういうわけです。
私はファンタジーや恋愛ジャンルではハピエン厨です。
でもそれ以外、ホラーやSF、ミステリー、そのほかヒューマンドラマなども。
バッドエンドでないと、気が済まないんですよ。
例えばミステリー。最後の最後で謎が全部解けて、結局事件は何も起きていなかった~、誰かの勘違いだった~、みたいな結末ありますよね。
あれとかもう絶対に許せない。
事件がなかったって何!? どうせなら最強のバッドエンドで終わらせろよ! と叫びたくなります。
SFも同じ。
色々ありながら、結末は「そうして人類は幸福への道を歩いていくだろう」みたいな、なんとなくハッピーな終わり方ありますよね。
どうかしてるんじゃないの?
そんなのご都合主義じゃない。せっかくならもっと不穏で救いようがない終わり方が見たいのに。ご都合主義ならファンタジーでお腹いっぱい。
ホラーもハッピーエンドだと気が抜けます。「化け物に襲われたが、俺たちは無事に帰宅した。今でもあの夜が忘れられない」
なんで死なないの? もっと恐怖して死んでほしい。めちゃくちゃになってほしいのに物足りないじゃないですか。
とまぁ、かなりなバドエン厨なわけであります。
前回とは正反対のことを言ってますね(笑)
書く時は基本、同じ基準でやっています。私の中でハッピーエンドが許されているのは、恋愛とファンタジーだけなんです。
こうやって整理していくと、私は準ハピエン厨であり準バドエン厨であることがわかりました。
そのジャンルを読むのだから、期待した通りの結末であってほしい!
登場人物に愛を注ぐファンタジー等々は必ずハッピーエンドであってほしいし、悲劇を楽しみに読んでいるヒューマンドラマや最高の恐怖こそが楽しみのホラーは必ずバッドエンドであってほしい。
これが私の本当に勝手すぎる望みなのです。




