25:引き込まれる主人公
主人公が薄っぺらになってしまうことがよくあります。
例えばラノベでよくあるチート万能主人公。ギャアギャア騒いでいるだけで、「こいつのどこがいいの?」と思ってしまうことがあります。
私の小説でも同じで、なんだか妙に武器の腕だけが高く、いつもあまり感情が静かすぎたりします。
これらの主人公に、はっきり言って魅力はありません。
短編とかなら別にいいんですよ? でも長編(特にファンタジーとか)の場合、やはり主人公が肝になってくるんですよね。
ですから、読者が『引き込まれる』主人公を描く必要性があります。
私は創作論のエッセイを見たり、実際にそういった長編の物語を読んで思ったんです。
ああ、やはり共感できる部分が必要なわけね、と。
共感できる部分。
例えば、言葉にし難い怒りであったり、弱い部分であったり、無力感であったり。
主人公は、読者の素の部分を体現したようなキャラクターでなければならないわけです。
(創作論では、よく『弱点を作る』と言います)
最初に挙げたチートラノベや私の小説には、それらの苦悩や葛藤が欠如していると思うのです。つまり、ご都合主義。
では苦悩をどうやって描けばいいのでしょうか?
それは主人公に『試練』を与え、それを乗り越えさせること。
まず主人公は壁にぶち当たります。
どんな壁でも構いませんのでとにかく一度失敗します。
そしてそれを努力で解決させるのです。その過程と結果が主人公の在り方に繋がり、人間らしさと深みが出ると思うんです。
……とまぁ、大口を叩つつ私はまだ実践していないのですが、今度長編を書く時にはしっかり実行してみるつもりでいます。
主人公に深みを持たせれば、きっと物語自体も面白くなるはずですから頑張らないとですね。




