23:歳上の人物を書いても、リアリティがない
前回と同じような話ですが、今度は歳上に限定します。
私は歳上女性を描くとき、いつもどうしていいかわかりません。
私はまだ十代です。さらに普通の十代と比べ人間関係の経験が浅いため、話したことのある歳上の女性といえば母親と学校の先生くらいでしょうか。
少し前、長岡更紗様主催のユーザー企画で参加作品として、
『おばさま令嬢の恋歌』
https://ncode.syosetu.com/n8953ho/
という恋愛小説を書きました。
主人公は四十歳の女性です。
それで彼女の恋愛模様を描いていくのですが……、やはり、リアリティがないのです。
女子高生が恋愛しているような、そんな感じになってしまいます。
私は『大人』が描けないのだと、ひとく痛感しました。
当然のこと。四十歳の女性と十代の私では、生きてきた年数が三倍くらいは違うのですから。
本当の四十歳の女性はさまざまな苦労もされているだろうし、それに伴って色々な知恵もあるはず。なのに私の描いた主人公からは『大人』感が欠如していたのです。
私は納得しました。
そしてこれからは、なるべく同年代を描こうと考え直しました。
きっと私も人生経験を積めば、歳上の人の心情がわかるはずですから、その時までゆっくり待とうと思ったんです。
ただ、じっと待っていても意味がありませんから、これは異性キャラと同様、読書などで勉強が必要でしょう。
ああ、難しい……。




