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19/92

19:書き出しで運命は決まる

 書き出しは、小説を書く上でかなり重要な要素ではないでしょうか。


 そこでその小説の運命が決まるのだと、私は考えています。


 例えば、

「私は〇〇。普通の学校に通う、中学三年生!」

 こんな書き出しがあったらどうでしょう。


 私であれば、「うえー」ってなります。


 アマチュアがやる、典型的な失敗例ですね。

 書き出しに何の魅力もない。例えこの先が面白かったとしても、この時点で誰も読むのをやめてしまうに違いありません。


 では、こんな書き出しはどうでしょう。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」

 有名な『雪国』の書き出しですね。

 でも私はこれを、「重たいな」と思ってしまいます。


 文学は、上のような書き出しが最高でしょう。

 でも私は別に重たい文学を書きたいわけではありません。では、どういうのが好きかというと。


 セリフとか、突拍子もない描写とかから始まると惹きつけられるんですよ。

 例はあえて挙げませんが、私の好きな作品は突然とあるシーンから始まります。

 そしてそこで急展開を迎え、改めて平凡な始まり、という流れになっているのです。


 私もこの手法を使うことにしました。


 まず、印象的なシーンなどを最初に置きます。

 そして気になる……という感じの部分で置いておいて、最初から語り始めるのです。


 もう一個の手法としては、セリフから書き出す方法も使っています。

 印象的なセリフの後、軽く状況を説明。読者が入って行きやすいように作るわけです。


 実際、完全なる状況説明から始めるより、どちらもウケがよいことがわかりました。


 そして今後目指すのは、もっと綺麗な書き出し文。


 記憶に残るような、その先を知りたくなるような、そんな書き出し。

 私はそれを目指し、書き続けているのです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 書き出しは大事ですよね(*^^*) タイトルは作品の顔ですが、 書き出しは初対面のあいさつ、自己紹介のようなものかもと思っております。 おっしゃるように、印象を持たせることは大事だと、自…
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