16:惹きつけられるタイトルとは?
タイトル。それが読者にとって、小説との初めての接点になる場合が多いでしょう。
私はなろうによくあるような長文タイトルより、短いタイトルを好みます。
例は出しませんが、最長十文字、という感じが読みたくなりますね。
では、自分の小説にはどんなタイトルを付けるのか。
基本的には、話の内容から精査し考えてつけます。
けれど問題なのは、『〇〇の〇〇』になってしまいがちなこと。実際見返してみると、そのようなものばかりです。
ですから私は、タイトルの方から考えてみることにしたわけです。
ちょっと駄洒落をかましてみたり、不穏な感じで惹きつけてみようとしたり、「?」と思わせようと努めたり。
しかしその度、「このタイトルはよくない」と言われてしまいます。
まあクレーマーもいるのでそいつは無視しておくとして、どうしてダメなのでしょうか?
例えば『夢想日記』というタイトル。
これはあまりウケがよくありませんでした。
私なりにいいタイトルを出したつもりなのですが、問題点がわかりました。
四字熟語だけでは、何かよくわからないまま、「へえ」で通り過ぎられてしまうのです。
私はちょっと客観的になって考えてみることにしました。
人を惹きつけられる、良きタイトル。
それは一眼で内容が分かり、かつ、「何だろう?」と思わせられる力です。
当たり前のことを言うようですけど、これが意外に大変なのだと最近わかってきました。
やはりタイトルをつける側は、もっと読者の感情を予想していなければならないのだと身に染みます。
いつかきっと、誰もを惹きつけられるそんなタイトルが付けられるようになるのでしょうか……。