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悪役にされた冷徹令嬢は王太子を守りたい~やり直し人生で我慢をやめたら溺愛され始めた様子~  作者: 阿井りいあ
恋の始まり

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四章のあらすじ&キャラ紹介 ※四章のネタバレ注意

毎度たくさんお待たせしてすみません!


本日(3月7日)、ついに冷徹令嬢の書籍発売となります!

おいおい宣伝かよって? 宣伝です!!

WEB版から加筆されていたり書き下ろし短編も収録されてますので楽しめるかと思います。イラストも素敵ですよー!

詳しくは、ページ一番下のカバーイラスト下にある「詳細はこちらから」をご覧ください。


本日は最終章の更新再開を前にいつも通り4章のあらすじとキャラ紹介をアップしました。


「忘れちまったよ! でも読む時間ないよ!」


という方、さっくりあらすじで振り返ってみてください!


長くなりましたが本編読むよりは楽かと!

読まなくても問題はないです!


最終章の更新スタートは11日(月)21時の予定です。

【四章のあらすじ】


 四年生に進級し、一般科の授業を受けることとなったレセリカ。

 公爵令嬢が一般科に通うということであらゆる不安はあったものの、レセリカの穏やかな振る舞いや良くしてくれるクラスメイトのおかげもあって次第に馴染んでいく。


 そんな中、レセリカを追うように一般科に進級したフレデリック殿下が小さな揉めごとを起こしていく。

 解決したいと思いはするものの、手を出せばフレデリックの思う壺であると考えたレセリカは、頭を悩ませつつも現状維持を続けていた。


 学校での課外授業をキッカケに、レセリカは本人の知らぬ間にクラス内での人気をさらに集めるようになる。

 クラスメイトから情報を集めたレセリカは、かねてから気になっていた教会のことを知る。ヒューイがお世話になった場所であり、いつかそれを弱みとして握られることになる場所だ。

 すでに手を回してベッドフォード家が後ろ盾となっているのだが、将来はレセリカが後ろ盾となることもあって一度訪問してみたいと考える。


 ヒューイやダリアに相談し、次の休みに教会へ向かうことが決まったレセリカ。ポーラとキャロルも同行し、教会に人が集まりやすくなるよう支援する方向で話を進めることが出来た。


 一方その裏で、ダリアは密かに火の一族で最も力があるとされているクライブ・レッドグレーブと邂逅する。

 幼馴染でありかつての婚約者だったクライブ。彼は、ダリアが時を戻す禁忌の秘術を使用したことを言い当てた。


 結局、煽るだけ煽ってその場を立ち去ったクライブ。彼がなぜここにいたのかはわからないまま。

 危険なクライブをただ見送ることしか出来なかったダリアは、一人過去のことを思い返す。


 ────火の一族から逃げ出したダリアを救ったのはレセリカの母、リリカだった。

 彼女への愛情と恩があるからこそ、ダリアはどんな手を使ってでもレセリカだけは守りたかった。


 時を戻す秘術を使うためには、元素の一族の血が必要だ。

 レセリカが処刑された後、ダリアは前の人生でヒューイとシィを殺し、暗殺されていたセオフィラスの遺体から血を採取した後、自らの命を絶って秘術を発動させたのだ。


 レセリカが記憶を持ったまま戻ったことだけは誤算だったが、結果として秘術は成功。そして、今に至る────


 前の人生でセオフィラスの遺体を最初に見つけたのはダリアだ。

 セオフィラスが握っていた香水に毒が仕込まれていたのだろうと推測するダリア。その香水は前の人生でレセリカが選んだものだった。

 恐らくこれが原因で、レセリカが犯人に仕立て上げられたのだ。


 確たる証拠はないが、毒を仕込んだのは水の一族シィ・アクエルだろうとダリアは結論付ける。

 恐らく、今生でもシィは同じ人物から依頼を受け、同じようにあらゆるものに毒を仕込んでいる可能性が高い。

 ダリアは、これまで以上にシィを警戒するのだった。


 一方、シィはシィで現在請け負っている依頼に対し、過去最高に苛立っていた。


 現在請け負っている仕事の依頼主、シンディー・バラージュに会うのが心底面倒だからである。

 彼女は自分の息子であるフレデリックとレセリカの仲を取り持つようにという無茶ぶりをシィに依頼していた。


 当然、成功する見込みはない。それを最初に告げていたにも関わらず、無理矢理依頼を受けさせられた時からシィはうんざりしていたのだ。

 その上、手紙で呼び出されては「まだ依頼は達成できないのか」と高圧的な態度をとる始末。


 シィは、そろそろシンディーの依頼を切ろうかと考え始めるのだった。


 シンディーの方も焦っていた。彼女の望みは、母国に元素の一族の血筋を取り込むこと。


 地の一族の血を強く受け継ぐ者「オルデロア」はこの国の王族のことを指す。

 王弟ヴァイスに嫁いできたのは、シンディーの出身国であるパナグロウ海洋国の血筋が、この国の王座に就くことが目的だった。


 それと並行してパナグロウから秘密裏に「元素の一族の力を国に持ち帰ること」という任務を言い渡されていたシンディーは、同じく地の一族としての血が濃いレセリカとフレデリックを結婚させ、その子どもをパナグロウに送る計画を立てていた。

 しかし、一向に息子とレセリカの仲が近付くことはない。だからこそシンディーは計画が思い通りに進まず焦っていた。


 だが、たとえ計画が成功しても元素の一族を支配下に置くことなど不可能だということを、シンディーは知らない。

 訪れることのない未来を夢見て、シンディーは不敵に笑いながらたばこをふかすのであった。


 ついにフレデリックが痺れを切らしたのか、もしくはシンディーから急かされたのか。

 護衛のつかないほんの僅かな隙を狙ってレセリカに接触したフレデリック。

 大ごとになる前にリファレットによってその場は収まったのだが、しばらくしてアディントン伯爵がリファレットを追放したという知らせが耳に入る。


 一瞬にして孤児となってしまったリファレットは、学園に通うことも出来なくなり、当然レセリカの護衛任務もこなすことが出来なくなってしまう。

 そのせいで、ラティーシャとの婚約も白紙に。それが原因で元気がなくなってしまったラティーシャを思い、間違いなくフレデリックが原因だと考えたレセリカは、なんとかしようと王妃ドロシアに相談することを決める。


 ドロシアとの会話により、全ては大人が解決するので手出ししてはならないと言われてしまったレセリカとセオフィラス。

 事実、学業が優先なのは確かなので大人しく言うことを聞くことに。


 その代わり、セオフィラスは自身の護衛の一人であるジェイルを新たにレセリカの護衛に付けることを提案した。

 すでにダリアとヒューイというかなり頼りになる護衛が二人もいるのだが、好意を無碍に出来ず、レセリカはジェイルの護衛を受け入れる。

 そのおかげかなんなのか、フレデリックとほとんど接触することなく、五学年への進級が間近となった。


 一見平和ではあったが、あまり進展がないことをヒューイからの情報で知っていたレセリカは、ついに風の情報網を使うことを決意する。


 進級を目前にして、シンディーが捕まったという知らせが届く。

 レセリカの指示によってヒューイが証拠を集め、それとなく王妃に気付かせたのだ。


 それにより契約が無効となったシィは学園を去ることとなり、シンディーの余罪も次々に明かされていったことによって彼女の処刑が決定的となった。

 息子のフレデリックや王弟ヴァイスの関与はないとされていたが、なんの対処もなしとはいかない。二人とも称号を剥奪の上、王室から離脱することが決まる。


 謝罪を目的にセオフィラスとともにベッドフォード家へとやってきた二人は、これから二人で各地を巡る旅に出ることを告げるのだった。


 セオフィラスの暗殺を企む者がいなくなったことで、平和が訪れた。レセリカが経験した未来での暗殺は阻止出来たのだ。


 そのはずなのに、どこか胸騒ぎがするのはシィが学園にいたからだろう。すでに学園を去っているとはいえ、何を仕込んでいるのかわからない。そのせいで不安が拭い去れないでいるのだ。

 悩むレセリカに、シィに情報提供の依頼を出せばいいのではとヒューイが提案する。

 水の一族はたとえ少し前まで敵同士であっても、金さえ積めば仕事を引き受ける者たちだ。とはいえ、自分達だけでは危険である。


 悩んだ末、地の一族の濃い血を受け継ぐベッドフォード家当主オージアスに協力を頼むこととなった。


 シィとの取引を行うことが決まった後、レセリカはセオフィラスから自分に恋をしているのだと告げられる。動揺を隠せないレセリカであったが、自分は彼のことをどう思っているのかと考え始めるように。

 ついその時のことを思い出してぼんやりしてしまうレセリカだったが、時間は刻一刻と迫っていく。


 ついに取引当日。

 曲者であるシィと対等以上に渡り合うオージアス。最終的にたくさんの金貨と、ダリアがレッドグレーブであるという情報と引き換えに、シンディーの情報を得ることに成功する。


 シィが彼女から依頼されたのは、王弟の印を盗み出すことと、学園でフレデリックとレセリカの仲を取り持つこと。

 そしてドルマン・アディントンから、リファレットとセオフィラスを近付けさせることを依頼されていたという。


 そして、追加依頼として毒を仕込むことも。

 ただそれはシィのルールによって依頼を引き受けられなかったため、結果としてシィは学園に毒を持ち込むことができなかったという。

 少し判断を間違えていれば毒を持ち込まれていたかもしれないことを思い、レセリカの背筋は凍る。


 続けて過去のフローラ王女の毒を仕込んだのも自分だと悪びれもせずに告げる姿を見て、レセリカは元素の一族の恐ろしさを実感した。

 ついでに彼の小さな暗躍によって、シンディーの情報集めがしやすくなり、リファレットが罰を受けずにすんだことを知ったのだが、それについてお礼を言う気にはとてもなれないのであった。


 今度こそ全てが解決した。

 それでも不安なのは、未来でセオフィラスが暗殺された日に辿り着いていないからだろう。

 不安をヒューイに吐露するレセリカだったが、彼からの励ましによって前を向くことを改めて決意する。


 その夜、セオフィラスに呼び出されたヒューイは彼の寮室で問い詰められていた。薄々バレたとわかってはいたが、案の定セオフィラスは彼の主人がレセリカであることを突き止めていたのである。


 セオフィラスはレセリカに思いを告げたことで遠慮なく距離をつめるようになっていた。

 そうしたやり取りの中で、レセリカもついにセオフィラスに恋をしていることを自覚する。


 しかしその気持ちは、セオフィラスが無事に暗殺された未来を回避した時に告げようと心に決めるのであった。




【キャラ紹介】※年齢は五章開始時のもの(レセリカ五年生後半)


☆学園の人物☆


レセリカ・ベッドフォード(14)

ベッドフォード公爵家長女。期待に応えようと必死で頑張る努力家だが、想定外の出来事に弱く、慌てることも。

無表情がデフォルトだが、二度目の人生で本音を告げるようになってから少し笑うことが増えた。

セオフィラスと婚約している。


セオフィラス・ロア・バラージュ(15)

聖セントエデルバラージ王国王太子。幼い頃に姉を亡くしてから常に笑顔の仮面を被って人を信用しない。

レセリカと出会ってから彼女に心を開き、恋心を抱くように。

無自覚に独占欲を発揮し、物事を自分に都合のいいように外堀を埋めていく腹黒王子。


ロミオ・ベッドフォード(13)

ベッドフォード公爵家長男でレセリカの弟。姉様大好き。姉様は僕が守る。

感情表現豊かで、厳かな雰囲気なりがちなベッドフォード家の光。

前の人生では萎縮してオドオドした少年だったが、家族と和解してからというもの頼もしく成長しつつある。嫉妬深い。


ラティーシャ・フロックハート(14)

フロックハート伯爵家長女。上に兄がいる。

人当たりが良く、自分が可愛いことを自覚している少し素直ではないご令嬢。

アディントン家の長男リファレットと婚約していたが、白紙に戻ってしまう。


リファレット・アディントン(16)

アディントン伯爵家長男。ラティーシャの婚約者。

体格が良く、堅物で真面目。騎士科最終学年に特別枠としてレセリカの護衛任務を受けていたが、フレデリックの陰謀によりアディントンから追い出され一気に孤児の身に。

復学を目指しているも、現在の様子は不明。


キャロル・ネッター(14)

ラティーシャのお茶会に参加した大商家の娘で、学園でレセリカの親友となる。

明るく素直であまり物怖じしない少女。レセリカが大好き。


ポーラ(14)

平民の生徒で女騎士志望。レセリカとキャロルの友達となる。レセリカとキャロルがとても好き。


ジェイル・ヴィシャス(16)

セオフィラスの幼馴染兼護衛候補の一人。

長身で剣の腕がずば抜けている。明るくチャラチャラした印象でかわいい系女の子が好き。

しかし、誰よりも忠義に篤い芯の通った男。


フィンレイ・バクスター(15)

セオフィラスの幼馴染み兼護衛候補の一人。

おっとりとした小柄な外見ながら、体術で右に出る者はいないほどの強者。常に一歩引いたところから物事を見ている。

キレると怖い。


アリシア、ケイティ(14)

ラティーシャと幼い頃からの友人。現在はレセリカたちとも親しくしている。噂好き。


☆元素の一族☆


ヒューイ・ウィンジェイド

不思議な力を使う元素の一族が一つ、風の一族の少年。

生涯でただ一人のために尽くす一族で、レセリカを主人に選ぶ。

情報収集が得意で戦いは苦手。誰が相手でも態度を変えない、明るく飄々とした性格。貴族が大嫌い。


ダリア(ダリア・レッドグレーブ)

レセリカ付きの侍女。護衛もこなす完璧メイドだが、実は火の一族から追放されたという過去を持つ。

今はその過去を隠し、レセリカに仕えているレセリカ第一主義。実は一度目の人生で時戻しの秘術を使った張本人。


シィ・アクエル

水の一族。七年前に王女が亡くなった事件で毒を用意した張本人。

依頼主はシンディーだが、嫌気がさしていた。決して味方ではないが、結果的にレセリカたちにとって有利な行動をしてくれた考えの読めない男。


クライブ・レッドグレーブ

火の一族で最も能力の高い男。人を不快にさせる天才で、気分屋。ねっとりとした嫌な話し方をする。

目的は不明だが、なぜかレセリカの周辺に現れる。ダリアとは一族の長が決めた婚約者同士だった。



☆その他☆


フレデリック・バラージュ(14)

現国王王弟ヴァイスの一人息子。母シンディーからお前が次期国王になるのだと、言われ続けながら育てられていたが、シンディーが処刑されたことで王室から離脱し、憎き父とともに旅に出ることに。


シンディー・バラージュ

王弟ヴァイスの妻でフレデリックの母。隣国から嫁いできた強気な女性でエデルバラージ国を乗っ取るために暗躍していたがあえなく掴まり、処刑される。


ヴァイス・バラージュ

王弟であり、本来なら王位継承権第二位なのだが息子が生まれた瞬間にその継承権を譲る。

妻シンディーの存在により精神的苦痛を感じ、諸国を旅していたが、彼女の悪行が露わになると投げ出してしまった責任を感じ、自ら王族を離脱することに。

以降、息子フレデリックと旅に出る。


オージアス・ベッドフォード

ベッドフォード公爵家当主。

妻を亡くしてからというもの、子どもへの接し方が分からずひたすら厳しくしていたが、内心では子どもたちの愛で溢れている。意外とチョロい。

自他共に認める冷血漢だが、水の一族相手にも一切怯まない胆力を持つ有能な人物。


リリカ・ベッドフォード

レセリカ、ロミオの母親。ロミオの出産後、しばらくして亡くなっている。


パーシヴァル・オル・バラージュ

聖エデルバラージ王国の現国王。


フローラ・バラージュ

セオフィラスの姉。九歳の時、毒で亡くなっている。


ドルマン・アディントン

伯爵家当主。前の人生でヒューイを奴隷にした人物。

シンディーの愛人であり協力者だったが、大きな罪に問われず要監視対象となっている。


ご覧いただきありがとうございました!


今後は毎週月曜日の21時更新を目指します。

書籍ともども、どうぞよろしくお願いしますーっ!

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