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異変、悲劇

遅くなりもうしわけありませんでした。

 その日、少年は一緒に住むただ一人の家族である母親にホワイトデーのプレゼントを買うために街に出ていました。

 今はその帰りで、ぶらぶらと町外れを散策していました。

 外れなので、知り合いにあまり会わないので少年は気楽でした。

 その前方に六、七歳でしょうか、女の子が子犬を抱いて歩いていました。

と、子犬が女の子の手を離れて車道へと出てしまいました。

子犬を追って女の子が車道へと飛び出す様を、少年はぼんやりと見つめていました。

しかし、その女の子が子犬を捕まえると同じくらいのときに、一台のトラックが走ってきます。

トラックは必死に速度を落とそうとしますが、その距離は次第に縮まっていきます。

少年は何も考えていませんでした。

ガードレールを乗り越えて女の子の元へと駆け寄りました。

そして、驚き少年を見上げる女の子と子犬を持ち上げると急ぎガードレールの向こう側へと運び上げました。

自分も、とガードレールへと足をかけたその時です。トラックが少年を勢いよく弾き飛ばしました。

 宙を舞い、ガードレールを曲げながら地面へと叩き付けられた少年。

 どこからか深紅の液体が流れ出してきて、少年の体を濡らしていきます。

 そして同時に、自身の体から体温が抜き取られていく感覚を感じ取っていきます。

薄れ行く意識の中で少年は、自身の血が何も分からずにただそこに立ち尽くす女の子の白い靴を染め行く様を眺めていました。




ソシテ・・・・ナニモミエナクナリマシタ・・・・・・・。



三月十三日の出来事でした・・・・・・・・・・。



「ばさっ」

 軽い音を立てて、少年の買った赤いセーターが、地面へと落ちました。


 その色は、彼の血の色によく似ていました・・・・・。


これからテストなので更新はまた遅れてしまうと思います。

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