プロローグ
生まれてきてごめんなさい。生きていてごめんなさい。
それが私が十六年生きてたどり着いた結論だった。
結局、私はこの世界にいらなかった。
私は、生まれる前からいらない子だった。
私は、生まれてからもいらない子だった。
家でも、学校でも、私はいらない子だった。
そこにいるだけでみんなを不快にさせてしまうような、そんな存在だった。
だから私は、この世界からいなくなることに決めた。
それなのに、目が覚めたら私は、赤ちゃんになってた。
輪廻転生なんて信じてなかったし、行くなら地獄だと思ってたから、生まれ変わったと気付いた時にはすごく驚いた。
それと同時に、絶望した。
私はこの世界にいてはいけない存在なのに、また生まれてしまったことが申し訳なかった。
前世とは違う世界だったけど、それでもやはり罪悪感があった。
それなのに、新しい両親はすごく優しくて、困った。
いなくなることができなくて、困った。
自分の顔を鏡で見て、納得した。
前世の私と違って、すごい美人になってたから。
周りの人達が私に優しくする度、心が張り裂けそうになった。
見かけに騙されて、こんな私に優しくさせてしまってごめんなさい。
優しさに報いるために、せめて、完璧なお嬢様を演じよう。
それでも誰かに褒められると、心苦しかった。
生まれてきてごめんなさい。生きていてごめんなさい――
大幅に変更しました。