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第五話

 トレーニングモードで練習した俺のメインで使うキャラクターを選択して登録は完了だ。

 ランキングでスコアポイントを貯めるには選んだメインキャラクターを使って勝つことだ。

 選ばなかったメイン以外の他のキャラクターを使ってもオンライン対戦はできる。

 その場合スコアポイントはメインのキャラとは別々にその対戦で使ったキャラクターがポイントを貰えるが、そのポイントが異常に低い。

 例えるならメインで勝つと100ポイントとすると、他のキャラクターで勝つと1ポイント。

 どうしても他のキャラクターをメインで使いたければ、オプションでメインキャラクターを変更できる。

 そしてメインキャラを変更した場合は、今までのメインキャラを含めたそれぞれのキャラクターによるスコアポイントが全てリセットされて0ポイントから始まる。

 これはアーケード版でも同じようなシステムになっている。

 家庭用とアーケード用で違う点は、スコアポイントのデータなどを家庭用はゲームハードに、アーケード用は電子カードで保存するくらいの違いだけで他はどっちも同じで変わらない。

 ちなみに電子カードはどこのゲームセンターでも両替機の隣にあって、300円で買える。

 そしてハンドルネームもずっと同じままで、ネーム変更などはないのでメインキャラクターなどの変更をしても新たにハンドルネームを入力することは無い。

 そういう点もアーケードの時のランキングなどが見れるカードと同じだ。

 ただ家庭用とアーケード用はポイントが別々なので、当然スコアのランキングも別々だ。

 スコアポイントを貯めてランキング上位に入れば俺もプロゲーマー級だが、たかが遊びだ。

 アーケード用も家庭用も同じ遊びだ。

 そう、気楽に遊ぼう。

 そういえば小学生の頃に遊んだウルフォ1は、2年経ってウルフォ2のバージョンアップ版のタイトルが多く出て、ウルフォ3が出たのは俺が中学2年の時だ。

 思い返せば2のバージョンアップが5回もあったせいか……長く続いているな、このウルフォシリーズは……。

 そんなことを考えているとさっそく相手が出てきた。

 動きが鈍い上半身裸で筋肉モリモリの緑のズボンを履いた腕が顔より大きい外見のパワー系の男キャラクターが出てくる。

 相手のハンドルネームはゼルダ。

 スコアポイントは凄い数字だった。

 46740ポイントだ。

 10位にランキングしているスコアポイントだ。

 仮にメイン以外のキャラクターだったとしても、他のキャラならそれこそウルフォ4が販売されてからの期間を考えれば、かなりの時間を使って勝ち続けたポイントだ。

 これはほぼ毎日プレイして、勝ち続けて負けることが滅多にない場合に出る数字だ。

 ちなみに負けるとポイントはマイナスになるが、ポイント自体が0の場合は何も変化はない。

 つまりこの時点では俺がゼルダに負けても、何も変化なしの0ポイントのままになるだけだ。

(それにしても相手のランキングは家庭用では全国10位なのかぁ)

 今の自分がその相手にどこまでやれるか解らないが、やるしかないだろう。

 いざやるとなると興奮して手が震える。

 対戦画面に入り、2ラウンド勝ったプレイヤーが勝ちとなる。

 緊張と興奮を混ぜ合わせた気分の中で、昔から使っているアーケードコントローラーに触り、1ラウンド目が始まった。

(これが家庭用でのウルフォ4の俺のデビュー戦だ。しかも全国10位が相手か……きっと……そうきっと忘れることのできない試合になる)

 ゲームスタートと同時に、アーケードコントローラーの中パンチボタンを押す。

 相手がブロッキングして効果音がカキンとした後に、俺が必殺技を出す前より早く相手が必殺技を先に入力され、俺のキャラクターが必殺技を喰らう。

(相手の必殺技のコマンド入力が信じられないくらい早いっ!)

 俺のキャラクターが相手の必殺技を喰らって、ダメージモーションで倒れる。

 まるでFPSゲームのスタートで5秒間走っていたら一瞬でどこから飛んできたか解らないライフルの弾に当たり、気がついた時にはワンキルされたようなそういう瞬間的な速さだった。

(こいつ……人間かと疑うくらい強い……あのキャラであんな芸当出来るのは人間じゃねぇ。さすがランキング10位なだけある)

 こいつは一手目の必殺技コマンド入力の早さからみて、相当やり慣れているプレイヤーだ。

 いや、やり慣れているという次元でもない気もする。

 その先を行っている感じがした。

 おそらく勝てる形であるセオリー通りの勝ちパターンじゃ勝てないだろう。

 考えている暇なんてない……とにかく相手のペースにならないように必殺技をださねば……確実に負ける。

 俺のキャラクターが起き上がると同時に素早くコマンド入力をして必殺技を出す。

 今度は相手が命中してダウンする。

「まだまだだっ!」

 相手の起き上がりと同時に強キックボタンを押してダメージを追加で与える。


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