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第四十七話

 カルロのキャラクターの体力が1割になり、俺のキャラクターの体力が5割になっている。

 お互いゲージは満タンだ。

 ここでカルロが体力回復の超必殺技(アルティメット)を瞬時に入力して発動させる。

 そのせいでカルロのキャラクターの体力が4割になる。

 俺のキャラクターが遠距離だったので、回復技をキックなどで防げなかったようだ。

 これでどっちが勝つかわからない状況になったが。俺のキャラクターが超必殺技(アルティメット)を使えばカルロのキャラクターの体力は0になり、負けになる。

 カルロのキャラクターがダッシュするが、俺のキャラクターはジャンプして中キックを命中させる。

 そのまま俺のキャラクターは降りて下蹴りを浴びせる。

 そして一瞬で入力した必殺技を与えて、カルロのキャラクターをダウンさせる。

 カルロのキャラクターの起き上がりと同時に、俺は中パンチと強キックでカルロのキャラクターの体力を奪った。

 その時俺が入力したこのラウンド最後の弱パンチが当たり、カルロのキャラクターの体力は0になり、ゲージ満タンのまま俺の勝ちになる。

(ここまでお互い無駄な弾撃ちも隙もない。全てが必然で起きた出来事だ。次のラウンドから本当の対戦だ)

 2ラウンド目が始まる。

 開幕でカルロのキャラクターが瞬時に入力して必殺技を出すが、俺のキャラクターはそれを読んでバックステップでかわす。

 そのまま俺のキャラクターが下蹴りをカルロのキャラクターに与える。

 ダウンしたカルロのキャラクターにそのまま俺のキャラクターが近づく。

 カルロのキャラクターの起き上がりに中パンチを当てる。

 カルロのキャラクターが近づいて下蹴りを放つが、ジャンプしてかわす。

 そのまま下蹴りのモーションの途中で、俺のキャラクターが下蹴りを入れる。

 下蹴りが命中し、バックステップして下がりゲージを貯めるために遠くで瞬間的に入力した必殺技を連打するカルロだが、俺のキャラクターが近づいてしゃがみ中パンチを浴びせる。

 やっぱり読み合いが凄い。

 これだけ使いにくい上級者向けのキャラでよくここまで戦える。

 俺がジャンプしてカルロのキャラクターの後ろに回り込むが、下蹴りで遠くに飛ばす。

 カルロのキャラクターが近づいて瞬時に入力して必殺技を出すが、当たらずにカウンターで俺のキャラクターが強キックを入れる。

 そのまま俺が近づいて投げ技を入れて、カルロののキャラターをダウンさせる。

 起き上がりと同時に必殺技をカルロが一瞬で入力して、俺のキャラクターに当てる。

 防御のモーションをタイミングよく当てている。

 ここまでカルロのキャラクターの体力は2割で俺のキャラクターの体力は7割ある。

 カルロがダウンして起き上がった俺のキャラクターに蹴りと瞬時に入力した必殺技を出すが俺がブロッキングする。

 俺のキャラクターが瞬時に超必殺技(アルティメット)を出すが、カルロのキャラクターのブロッキングからの隙を見た当たり判定を見逃さずに、弱キックでダメージを負いキャンセルされる。

 そしてカルロのキャラクターのゲージが満タンになって瞬時に入力した超必殺技(アルティメット)の体力回復を使う。

 両者同じ7割になり戦いは長引く。

 勝負がまだ長く続きそうだ。

 読み合いと経験値が違う気がする。

 だが勝てる確信が俺にはあった。

 それは運の要素もあるが、勝てるはずだ。

 俺のキャラクターが弱キック、中パンチを連打してカルロのキャラクターをバックステップさせ壁際に追い込む。

 カルロのキャラクターが近づくとしゃがみキックを浴びせられたり、弱パンチを喰らう。

 カルロのキャラクターは壁際に出れずに俺の蹴りとパンチを喰らい続けて、途中からブロッキングする。

 ここしかないっ!

 俺は一つの読みに賭けていた。

 それを意識せずに実行に移す。

 カルロのキャラクターが後ろにジャンプして回り込み、投げ技を入れて俺のキャラクターをダウンさせ、今度は逆に壁際に追い込む。

 そしてカルロのキャラクターが瞬時に入力して必殺技を出すが、俺のキャラクターがガードしてジャンプし、後ろに回り込みゲージを消費して入力した超必殺技をカルロのキャラクターに喰らわせる。

 読み通りになった。

 カルロのキャラクターの体力が0になり、このラウンドも俺が勝つ。

(終わった)

 決着はついた。

 あの時俺が逃げた二ラウンド先取の絶望を今の本気の結果でカルロに返してやった。

 カルロが俺の前に立ち上がって、握手を求める。

「ミトメヨウ。 イチゴタイショウ 『イマ』 ハ オマエ ガ ツヨイ」

「ああ、そして『次』もまた勝負しよう」

 そして俺はカルロと握手した。

 会場の熱気が俺の本気になった過程からの結果を十分証明してくれた。

 この瞬間俺は世界のトップ。

 全国一位のチャンピオンになった。

 この時スイッチがオフになり、俺は勝利の余韻に浸っていた。

 言葉では伝わらないものが、そこにあった。



 全国大会が終わり、明日になり、いつもの朝に新聞を取るためにドアを開ける。

 そこで俺は驚いた。

 熊倉さんが何故かどこで知ったのか解らないが、俺の家の前に朝七時にドアの前に立っ

ていたからだ。


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