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CROSS ROAD  作者: 青葉 夜
11/42

まっ金↓スペクタクル!

タイトル調子乗りました。でも反省はして(ry

「ふぅむ………ならば、この町に少し滞在せねばならんかな……」


クルストへの旅路、その三日目。

立ち寄った小さな町で、ダニエルさんは宿に尋ねてきた在中の騎士と相談しあった後、そんなことを呟いていた。


「何かあったんですか?」

「ああ、まぁ少し。すまないけどケントくん、また少し時間を貰う事になってしまうよ…」


そう言ってダニエルさんは頭を下げる。


「あ、おけ…大丈夫です。特に急ぐ旅と言うわけでもないので」


行き当たりばったりの旅路だ。

ゆっくりでもいいから、確実に案内してくれるダニエルさんはありがたい。


「一応、小銭をいくらか渡しておくよ。何かあったらこれを使う事」


そう言ってダニエルさんは銅貨を数十枚渡してくれた。


「いいんですか?」

「ああ。お小遣いだと思って取っておいてくれ」


遠慮するべきだったとは思うのだが、しかし今の俺の懐は実質ゼロ円。

そもそも、俺はこの世界の通貨自体を知らないのだ。

所持金は在ったほうが良いに決まっている。


ありがたくそれを頂戴して、お礼を述べて。


「お仕事頑張ってください」


言って、ダニエルさんを見送る。

熟練兵士出撃の朝だった。







「さぁて」


それじゃぁ、俺もそろそろお仕事に取り掛かろうか。

目的地は昨日の晩に把握している。

宿を出て、大通りに沿って直進。抜けた先に在る広場の中心。そこにある掲示板こそが俺の目的の品だ。


「おぉ、あったあった」


日雇い募集掲示板。通称“クエスト掲示板”は、都心から離れた村や町には大抵在るものなのだとか。


内容は要するに、日雇いの依頼を貼り付けてある掲示板と言うだけ。

受注するなら、張られた紙を持って、指定された場所へ行けばいいとのこと。


都心のほうに行くと、ギルドカウンターでの受注がメインとなるらしいのだが、こういう都市から外れたところだと、態々ギルドカウンターを通すよりも、朝一の掲示板から依頼を抜いていったほうが早いのだとか。


「…さて、何か依頼はあるかな……っと」


朝一。そう、本来ならこの掲示板が解禁されるのは朝一番。

今は日が昇って暫くたつし、もう朝一番とは到底言える時間ではない。

残っていれば儲け物。その程度の感覚で訪れたのだが。


「――お、討伐クエストが」


其処に記されていたのは、近場の山の麓に出現するウルフ11匹の討伐とか。

……まぁ、出来なくはないだろう。


依頼主は領主で、報酬は金貨20枚。

金貨が一万円と同等ぐらいの価値があったはずだから………これはいい感じだ。


「……よし、これに決めたっ!」


張り紙をびりっ! これで、この依頼は俺の受注となった。


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