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蒼き星の守護者 ~星を救う英雄と英雄を殺す少女の物語~  作者: りの
ウィル編 第二章 ~あの空にもう一度虹を架けて~
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—01— プロローグ

「ねえねえ、母様―!私もウィルみたいに魔法を使いたいー!そしたら私ももっと強くなって悪い人達から皆を守れるのにー!」


 少女は駄々をこねていた。こうしたことはよくあるらしく、少女の母親も慣れたように宥めていた。


「無理を言うんじゃありません。魔法なんて誰でも使えるわけではないんですよ?ウィルは星神様の加護を受けた特別な存在なのですから。」


「えー、ウィルばっかりずるいー!私も使いたいー!」


少女の不満はなかなか収まらない。


「アヤメは守護者の闘気が使えるんだからいいじゃないか。俺なんてただの気さえも全く使えないのに」


「うー……でも母様やウィルに頼ってばっかりは嫌なのー!それに母様やウィルに何かあったら私……」


 少女は下を向き、手に持っていた刀をぎゅっと握り締めた。少年は俯く少女の傍へ行き、目線が合うように屈むとそっと少女の頭を撫でた。


「大丈夫だよ、みんなも、アヤメも何があっても絶対に俺が守るから」


 少年の言葉に少女は顔を上げ、本当に?と問いかけた。少年は微笑み頷く。


「えへへ、約束だよ!」


 少女は立ち上がると、嬉しそうに、そして照れくさそうに後ろで手を組んで微笑んだ。



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キャラクター紹介ページ
イマテカ倉庫の蒼き星の守護者のキャラクター紹介ページ(キャラ絵有り)です
りの@イマテカ
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