蒼の星
【ロスメルタ】
蒼の星を創った星神。生命や自然を愛し、自らの子達をとても慈しむ。普段は神界と呼ばれる場所から蒼の星の様子を見守っている。地上に姿を現すことは滅多になく、その存在は御伽噺として語り継がれている。
直接星の生命に干渉することを好まず、彼らの意思を可能な限り尊重する。そのため、蒼の星の守護者は他の生命と同様に子孫を残すことができ、その子孫は星の守護者の性質を受け継ぐといった仕組みを採っている。ただし、万が一星の守護者がいなくなった場合については自らの手で星の守護者を創る。
【蒼の星】
星神ロスメルタによって創造された星。水に恵まれ、数多くの種族が暮らしている。中でもヒト族は大きなコミュニティを形成しており、数多くの国、文化が存在する。
【マナ】
蒼の星にはマナと呼ばれるエネルギーが存在しており、地表などを漂っている。マナは簡単に別の形態のエネルギーに変換することができ、その利便性から古代から多くの種族が利用していた。
その中でも人族はマナの扱いに長け、マナを効率的に熱や光など他のエネルギーに変換する魔法を編み出して使用していた。初めは日々の生活を多少便利にする程度に魔法を使用していたが、魔法が発展して魔法科学になると利便性が増すにつれてマナの消費量も上がっていった。マナの総量は星の中で減少することはない。しかし、他のエネルギーに変換された後に再びマナが生成されるまでには長い年月がかかるため短期的には減少する。人族が発展した魔法科学を戦争に用いたことによって蒼の星は一時的にマナが枯渇してしまい、マナの恩恵に与っていた多くの生命が死亡してしまうという事態が発生した。その事態を重く受け止めたロスメルタは人族がマナを使用できないように封印をかけた。そのため現在では全ての人族はマナ及び魔法を使用することができない。
【気】
蒼の星の生命が持つ生体エネルギー。運動等生命維持に必要な活動によって消費するが、睡眠や休息を取ることによって体の許容量までは回復することができる。普段は脳が無意識のうちにその使用を制限しているが、訓練をしたものは自らの意思で制御することができる。マナの使用が禁じられた人族はこの気を制御して活用することを試みている。
【魔法】
マナを利用して原理に働きかけて発生する事象のこと。単純なものでは光を灯す、火を発生させる、電位差を生じさせて電流を流すなどといったものがある。
現代の人族はマナの使用を封じられているためほとんどの人族は使用することができない。しかし、一部の訓練した人族は気の性質を変化させて擬似的なマナを創り出して魔法を使用することができる。これらの人々は魔道士と呼ばれている。
古くから魔法には詠唱が必要とされているが、実際には発生させる事象をイメージするだけでよい。
現代の人族はかつてのマナの使用が封じられていない古代人が使用した魔法のことを古代魔法、現代の魔法のことを現代魔法あるいは魔法と言って区別している。使用するエネルギーはマナと擬似マナで異なるが発生する事象は全く同じで、どちらもそれ以外は違いが無い。しかし、己の体内の気を変換する擬似マナと星から供給されるマナでは総量が異なるため、古代魔法と呼ばれているものは総じてその効果が大きい。
【土地・気候】
蒼の星の大地は主に三つの大陸で構成されている。
1つはグラス大陸。気候が年間を通して暖かく、水にも恵まれているため、その多くを草木が覆っている。ロスメルタの中でも特に恵まれた土地であり、この地を巡っての争いが太古から度々繰り返されている。グラス大陸にはブルメリア王国とワーブラー王国という二つの大国が存在する。
そしてもう1つはジェリド大陸。ジェリド大陸はグラス大陸の北部に隣接する大陸で、常に地表を水と雪が覆う極寒の地となっている。そのため作物がほとんど育たず、この大陸に住む人々はとても貧しい生活を送っている。その氷の下には多くのオーパーツが眠っていると言われる。ジェリド大陸にはいくつもの小さな集落の他にオーパーツで武装した軍事国家であるインファタイル帝国が存在する。
最後の1つはゼロ大陸。かなり大きな大陸でその面積はグラス大陸とジェリド大陸を足したものとほぼ同等となっている。他の二つの大陸とは海で分断されておりほとんど交流が無い。いくつかの街などは存在している。一年の間僅かな時だけ潮が引きジェリド大陸と陸繋がりになる。