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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
夏祭りの誘拐事件
8/95

誘拐犯への思い(主に自論)―加奈―

やっとこさ古臭い倉庫の中に連れて来られた私は早速学校名と名前を聞かれた。

「へぇ加奈ちゃんって言うんだぁ。お父さんとかお母さんの電話番号知ってる…?」

 あいにくだ、私は父親と母親の電話番号は三日たったら忘れてしまう。ケータイの中に登録してあるだけで電話番号を覚えているわけではない。

 というかこの年頃、親に連絡することもそんなにないんじゃないんだろうか。一年生みたいな習い事についたら「今教室についたよー」みたいな会話も減ったし。まずそもそも習い事はしてない。何か始めようと思うんだけどね。

というか何故誘拐犯(笑)というものは連絡先を聞いてくるものなのであろう。

 というか全ての誘拐犯(笑)がそうだというわけではないんだよな。うん…。

 まぁ誘拐犯に捕まった経験が浅いからそういうことには詳しくない。

 というか誘拐犯(笑)に捕まった経験等浅くていいのだがやはりここは知っておいて損はないと思う今日この頃。

 そして汗臭い太ったおっさんが懐から黒いガラケーを取り出した。

 しかも萌え系のストラップをジャラジャラ付けている。

 うん、確かにストラップの子は可愛い。めちゃくちゃ可愛い。

 だがおっさんよ、その外見と今使っているガラケーという携帯と自分の外見を鏡で見てこい。

 ガラケーというのは女子高生や大学生から見れば時代遅れだぞ、おい。

 しかもいかにもオタクそうな外見で萌え系のストラップをジャラジャラ付けていれば、ただでさえ時代遅れしているというのにその外見も中身もオタクという格好しているから、引かれるぞおっさん。

 おっさんは三次元の女に興味はないって顔してるがな、二次元の住人はな、

 画面から出てこないんだよ!

 そう、私も何度パソコンに向かい出てこい出てこいと念じたことか。

 例え二次元の誰が好きだって別にいいんだよ!? その生き方を咎めようとも思わないし、自分好みの人が自分にすごいいい言葉言ったらね、私はあぁこの人のそばにいたいな、この人とずっと一緒にいたいなって思うよ。二次元の力は偉大だよ。

 でもさ、流石にガラケー&外見も中身もオタクなんてちょっと引いちゃうよ? 私も引くよ?

 ってか私がせっかく話をしているのに(しかも結構真面目な話題なのに)、この人ったら電話し始めたよ全く。

 っていうか誰に電話してんの!?

 この状況で電話するの!? 誰に!? 両親の電話番号は教えていないから、まさかこの人達を操っている人とか?

 うわーっ、この誘拐事件、結構大きいの!?

「もしもし○○交番ですか? すみませんが砂月さんという家の電話番号を教えてほしいのですが」

 馬鹿かこのオタクめ。警察かよ。

 教えてくれるわけねぇだろ馬鹿か。

 私がそう思っていると、おっさんはガラケーをパタリと閉じた。

「教えてくれなかった」

 当たり前だろ馬鹿か。

 っていうか周りにいる男共もフォローすんなよ、警察が名乗りもしてこない奴に勝手に人の個人情報をホイホイ教えるような無能な奴らだとは思わない。全てこいつの自業自得だよ。

 私がおっさんに心の中で語りかけていると、

 ヒューン、バァーン!!

 花火が舞った。

 正確には音だけなのだが。

「おぉ、花火の音がでかいぜ」

 …つまり夏祭り会場の近くということだな。

「ほら加奈ちゃんよ、外に出て俺らと一緒に見ようぜ」

 刈り上げの男が倉庫の外へうながす。


 ここで一句。

 花火はね、出来れば想太と見たかった。

途中加奈から二次元への熱い思いが語られていますが、あれはガチで思っていることです。

二次元好きの人がいたっていいじゃない。その人それぞれの生き方があるんだもの。


 

 すみませんでした。冗談です。気分を悪くされた方々、本当にごめんなさい。

 本当にすみませんでした。

 あと、ガラケー=時代遅れという意味不明なことを言ってしまってすみません。

 ガラケーを使ってたって別にどうってことないのに…本当にすみません。

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