花音の恋。
すみませんが、予定を大幅変更して、花音の恋に目をつけます。
それは、四年の終わりだった。
「花音ちゃん、今日遊ぼう」
友達の彩ちゃんに遊びに誘われた。
「いいよ。今日何も予定ないし。どこで?」
すると彩ちゃんは何も考えてなかったようで、うーんと首を捻っていた。考えてから教えてくれればよかったのに。
「…じゃあ、花音ちゃんの家!」
「えー、急には無理だよ~」
私の否定の言葉に、彩ちゃんは「じゃあ…」と考えた。人差し指を立てて言う。
「杉の木公園はどう?」
私は、「いいね!」と彩ちゃんに賛成し、そこに遊びに行く事になった。
だが、彩ちゃんは、待ち合わせの時間になっても来なくって、寂しかった。
もしかして、遊ぶ約束を忘れて帰っちゃったのかな?
私は棚から出してきたクッキーの入った袋を見て、ハァ…と溜息をついた。
「ねぇ、一緒に遊ばない?」
私は、驚いて顔を上げる。
見ると、そこに男子がいた。
私より身長が低くて、年下っぽい。
「今日、約束すっぽかされちゃってさ…。はは…」
男子は恥ずかしそうに言った。バドミントンのラケットと羽を持っている。きっと、遊ぶ予定だったのだろう。
ってことは、私と同じだ…。
「あの、…名前は?」
私は、いきなり遊びに誘った見知らぬ男子を見つめて言った。
すると、男子は大きく伸びをして言った。
「久我広樹。東麻呂市立第二小学校の五年」
私は驚いた。私よりも年下に見えた男子が、まさか同じ小学校の、一年上だったとは!
「君は?」
久我広樹さんは、私に尋ねた。私は後ろで両手の指を絡めながら、言った。
「宮野花音…です」
「…そっか、宮野花音…か? じゃあ花音、遊ぼう」
久我さんは私の手を無理矢理引いて、バトミントンのラケットを握らせた。
「へ? あの、遊ぶんですか?」
「遊ぶからバトミントンしよって言ってるじゃん。…ほら、行くよ~」
久我さんは、「細かいことは気にすんな」と言いながら、羽を飛ばした
遥はまたまた片想い。まぁ今まで両想いだけだったのもおかしかったんだけどね。




