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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
クリスマス
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「恋」って、何?

 クリスマスイブの朝。

 私はこの日、兄の部屋に言った。

「お兄ちゃん、絶対ついてこないでね。来たらまたポスターを天井に貼り付けるわよ」

 すると、勉強をしていた兄が飛び起きて私に言った。

「勘弁してくれよ。あれ何時間かかったと思ってるんだ」

「貼るのに苦労しなかったから、三十分ぐらいじゃない?」

「貼るのは苦労しなくても、剥がすのは相当苦労が必要なんだぞ。四十分だぞ」

「結局変わんないじゃん」

 私はそう言って、自分の部屋に入った。

 クローゼットの中から服を取り出す。

 ここで普通の女子だったら、「クリスマスデート、どんな服装にしようかな~」と胸躍らせているかもしれない。

 だが私は、普段シンプルな服しか着ないため、どうしてもクリスマスに似合う服装など思いつかなかった。

 彼氏とデートとか本当にしたことないし、そもそも想太は彼氏じゃないし~。

 と歌ってみるが、傍から見れば、カップルである。

 いやまず付き合うって何だ。つまんねぇの。

 友達同士でいた方がよっぽど楽しい。恋人同士になって変に意識するよりも、友達同士で、好きって気持ちを隠して、遊んだ方がよっぽどいいと私は思う。

 だから想太が告白したとき、私はすごく嬉しかった。でも、カップルになるかどうか、と言われたら、それはきっと違うと思う。

 カップルになったら、何すればいいのかさっぱり分からない。それよりかは、友達以上、恋人未満と言われた方がしっくり来る。

 所謂、男の親友みたいなものだ。

 そう、想太は、性別が違うだけで、親友なのだ。

 ミサちんやさえっちに並ぶぐらい、大切な人達だ。兄? …んなもん知るか。


 でも、私が、想太のことを好きだということを、まださえっちとミサちんにしか話してなかったとき。

 そのとき私は、まだあんまり親しくなかったミカちゃんという子が、ある日私に恋の相談を持ちかけてきた。神田君が気になってるらしい。

「告白しちゃえよその方が楽だよ」、と明るく言ったけど、私は想太に告白出来なかった。

 むしろ、両想いであることを願っていたのだ。

 恋を叶えるなら、自分で行動を起こさなきゃ駄目だ。

 もしも、想太が誰かと、他の誰かと付き合うことになって、それで私ともう遊ばなくなったとする。

 でも、いつしか、それも青春の一つとして、諦められて、私に、新しく好きな人が出来たとする。

 そのとき、私は、その人に告白出来るかって言ったら、絶対、出来ないと思う。

 それまで築いてきた「友情」と言うものが、一気に崩れて、「恋」と相手に思わせることが出来る。

 人には言えるけど、自分では、出来ない。…所詮、そうなのだ、私は。


 ◆◇


 久しぶりに「恋」を考えながらも、私は遥君の所有するデパートへ出掛けた。

 明日はクリスマス。なのでクリスマスの下見に来ました。

 

 そこで私はある人を発見しました。

 ミサちんと莉以君です。


「あ、加奈さーん!」

「莉以君、ミサちん、どうしたの?」

 私は手を振る莉以君に手を振り替えしながら答えた。

 すると莉以君は無邪気に赤紫と青色の毛糸を見せてくれた。


「僕、加奈さんにあげるための、マフラーを編むための毛糸を買ってたんだ!だって加奈さん、花音さんに負けないくらい可愛いもん!」


 年下の無邪気な発言に、私はキュンと来てしまった。

 宮野さんの純情で愛らしい可愛さよりも私の方が好きだと言ってくれる莉以君に心から感謝である。

 これでまた一つ、いい思い出が出来た。

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