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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
夏祭りの誘拐事件
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誘拐犯と愉快な出来事(どっかで聞いたことある…)-加奈ー

「ちょいと姉ちゃん、こっちへ来てくれないかなぁ…」

 どっからどう見てもヤンキー面している男数人が私に話しかけて手招きしてくるのと、私が屋台で光る腕輪を買ったのがちょうどそのときだった。

 私はこのヤンキー面した男が私のお金を財布ごととりそうな予感がして、私はその場を逃げ出した。

 だがヤンキー面した男数人は、私の腕をすごい握力で掴んできた。うわっ、油っぽい!

「やめてください! 警察呼びますよ!」

 そう言って財布の中に手を突っ込んだ。

 が。

 ケ、ケータイが無い!

 財布の中をガサゴソやっても、スマホらしき平べったい感触等は無かった。

 あ、そういえば私ケータイ落としたら大変だからってことでさえっちに渡したんだった!

 そのことに気付き、絶望感に襲われる。

 あぁ、私の人生終わりだ…。ちょっと人気の少ない場所に連れてこられちゃったし…。

 どうしよう想太と一緒に花火見れなくなっちゃう…。

 また絶望感に襲われ、私の口から魂が抜け出した。

「こいつ気絶しやがった! よし車に乗せていくぜ!」

 油っぽい手の男が私を持ち上げた。お姫様抱っこの格好だ。生まれて初めてのお姫様抱っこがまさかこいつなんてまたまた絶望…。

 というかこれはよくある(そんなよくあったら怖いけど)誘拐ってやつですか…?

 またまたまた絶望…。

 ちょっと待ってこれじゃ想太と花火どころか、花火すらも見れないじゃん…。

 またまたまたまた絶望…。

 やがて車に乗せられると蒸し暑さに襲われる。

 きっとこの人達の辞書には礼儀という言葉はないんだなきっと。

 またまたまたまたまた絶望。

 すると。

「光る腕輪なんて超目立つだろ。外した方がいいだろ」

 今度はバリバリ刈り上げの男が私の光る腕輪を腕から外し、更にはぶちっと光る腕輪をちぎった。

 またまたまたまたまたまた絶望。

 っていうか光る腕輪、モロっ! またまたまたまたまたまたまた絶望!

 いや違う! こいつの力、強っ! またまたまたまたまたまたまたまた絶望!

 もう、絶望的すぎて、絶句!

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