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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
転校生と友情
57/95

教室の中のカオス

 私は、5-2の状況に、息を呑んだ。

 何故って、カオス過ぎるからだ。

 まず、黒板の方を見ると、…何と、そこには!

「ちょっと! 何で相合傘なのよ!」

 小学生なら一度は描いたことがあるだろう。相合傘の下に、畑野清香、萩野直人と書かれている。

 私は、二人の席を見た。ちょうど真反対に座っているから、交互に見なきゃいけない。

 清香さんは黒板の方を指差して、「茉莉花ちゃん、早く消してよ!」と騒ぎ立てている。萩尾は、顔を赤く染めて、よく遊ぶ男子の方で喋っている。

 次に、教室の扉の方を見てみる。何か男子によるバリケードが張られている。扉の方には、夏休みの思い出を書いた書類が貼ってあった。その一点に集中して画鋲がいくつも突き刺さっている。

 それは、さえっちの近くの書類だった。まさかさえっちのじゃないだろうな。

 次に、ベランダの方を見てみる。何故か机が幾重にも積み重なっている。またもや、バリケードのようだ。

 天井の蛍光灯に、さえっちのお気に入りの筆箱が乗っかっている。もはやすごいとしか言いようがない。


 そして、教室の中央には…。


 ミサちんと、さえっちがいた。


 ミサちんは、さえっちを殴っていた。…さえっちは泣いている。

 クラス中が親友同士の喧嘩に驚き、野次馬のように二人を囲んでいた。

 そして、トラブルにいつも素早く駆けつける遥君は、遠くでおろおろしていた。

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