番外2:体にまつわるお話。
「きゃあああああああああああああああ!!!」
その日、私の1日は悲鳴から始まった。
下着に赤い何かが染み付いている…。
「…いや、何…? 何これ…」
ジッと見つめる私。よかった、誰も起きてこなくて…。何しろ朝一番に起きたからね。今日こそダイエットしようと朝早く起きたのに、こんな事件が起こるなんて…。思いもしなかった。
あ、これ、もしかして、「生理」?
何で、「生理」という言葉が頭の中にあったんだろう…。
何で? 何故?
…分かった、お母さんがよくその話をしていたからだ。
私のお母さんは、生理が小学三年生の頃からあった。つまり、私よりも2年も年下…。ちょっと悔しい。
始まったのは、3年生の5月。その日のことは、よく覚えているという。
その日は、日曜日。いつものように読書していたお母さんは、ふとトイレに行きたくなって、席を立った。
そして、下着を見て、言葉にならないショックに見舞われた。
何か、赤いものが、着いていた…。
お母さんは、怖くて怖くて、両親を呼びたい気持ちがあったが、その日両親は妹と買い物に行っていた。
そこで、お母さんは悩んだ。が、お母さんはすぐに思った。
「トイレで分かった体のことは、トイレで解決できるんじゃないか」と。
そして、ふと、トイレットペーパーの下にある引き出しを引っ張った。
するとそこに、ナプキンが見付かった。
お母さんは、周りに誰もいないことを確認して、それをしっかりと下着に付けた。
そのことを両親に謝ろうと、帰りをじっと待っていたが、結局、読んでいた物語にのめり込んで、そのことをすっかり忘れてしまい、思い出したのは、夜遅くだった。
その日の翌日、両親は朝早くから仕事に出かけてしまい、妹も朝早く保育園に預けた。
仕方なく、もう一回ナプキンを下着に当てて学校に登校したが、隣の席で授業を受けている男子は、もしかしたらこのことに気付いてるのかもしれないと思い、怖くなって怖くなって、6時間目が終わると、すぐさま家に直行したらしい。
すると運良く母親(つまり私のお婆ちゃん)と妹が帰っていたらしく、お母さんは泣き泣き、自分の体に起きた異変を話したらしい。
そしたら、母親から「生理だよ」と言われたらしくて、お母さんは安心して安心して、また泣いてしまったらしい。
それからしばらく経ち、夏休みの間は、生理は1回も来なかった。
だけど、夏休みも明けて、9月になると、毎月毎月来るようになって、しかも、1ヶ月2回の日もよくあったらしい。
やがて、生理は子供を生むためにあるもの、ということが分かってきて、「もしかしたら子供生む前に生理が終わっちゃうんじゃないかしら」と本気で思い始めたお母さんは、私のお父さんと早めに結婚して、早めに私とお兄ちゃんを生んだ。
そういうことを聞かされたことを今思い出し、私は生理が始まった日の朝、お母さんにそのことを伝えた。
するとお母さんは、トイレの引き出しからナプキンを10枚くらい引き出して、外から中が見えないポーチに入れてくれた。
それから私は意気揚々と登校したが、忘れてた、ミサちんとさえっちが喧嘩したままだったんだ。
そのことばっかが頭を巡って、生理ってことに気付いたのは、視界がぼやけて、教室の床にバタンと倒れたときだった。
なんて説明してる場合じゃない!
教室に向かわなくちゃ!




