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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
転校生と友情
56/95

番外2:体にまつわるお話。

「きゃあああああああああああああああ!!!」

 その日、私の1日は悲鳴から始まった。


 下着に赤い何かが染み付いている…。

「…いや、何…? 何これ…」

 ジッと見つめる私。よかった、誰も起きてこなくて…。何しろ朝一番に起きたからね。今日こそダイエットしようと朝早く起きたのに、こんな事件が起こるなんて…。思いもしなかった。

 

 あ、これ、もしかして、「生理」?


 何で、「生理」という言葉が頭の中にあったんだろう…。

 何で? 何故?

 …分かった、お母さんがよくその話をしていたからだ。


 私のお母さんは、生理が小学三年生の頃からあった。つまり、私よりも2年も年下…。ちょっと悔しい。

 始まったのは、3年生の5月。その日のことは、よく覚えているという。

 その日は、日曜日。いつものように読書していたお母さんは、ふとトイレに行きたくなって、席を立った。

 そして、下着を見て、言葉にならないショックに見舞われた。

 何か、赤いものが、着いていた…。

 お母さんは、怖くて怖くて、両親を呼びたい気持ちがあったが、その日両親は妹と買い物に行っていた。

 そこで、お母さんは悩んだ。が、お母さんはすぐに思った。

「トイレで分かった体のことは、トイレで解決できるんじゃないか」と。

そして、ふと、トイレットペーパーの下にある引き出しを引っ張った。

 するとそこに、ナプキンが見付かった。

 お母さんは、周りに誰もいないことを確認して、それをしっかりと下着に付けた。

 そのことを両親に謝ろうと、帰りをじっと待っていたが、結局、読んでいた物語にのめり込んで、そのことをすっかり忘れてしまい、思い出したのは、夜遅くだった。

 その日の翌日、両親は朝早くから仕事に出かけてしまい、妹も朝早く保育園に預けた。

 仕方なく、もう一回ナプキンを下着に当てて学校に登校したが、隣の席で授業を受けている男子は、もしかしたらこのことに気付いてるのかもしれないと思い、怖くなって怖くなって、6時間目が終わると、すぐさま家に直行したらしい。

 すると運良く母親(つまり私のお婆ちゃん)と妹が帰っていたらしく、お母さんは泣き泣き、自分の体に起きた異変を話したらしい。

 そしたら、母親から「生理だよ」と言われたらしくて、お母さんは安心して安心して、また泣いてしまったらしい。

 それからしばらく経ち、夏休みの間は、生理は1回も来なかった。

 だけど、夏休みも明けて、9月になると、毎月毎月来るようになって、しかも、1ヶ月2回の日もよくあったらしい。

 やがて、生理は子供を生むためにあるもの、ということが分かってきて、「もしかしたら子供生む前に生理が終わっちゃうんじゃないかしら」と本気で思い始めたお母さんは、私のお父さんと早めに結婚して、早めに私とお兄ちゃんを生んだ。


 そういうことを聞かされたことを今思い出し、私は生理が始まった日の朝、お母さんにそのことを伝えた。

 するとお母さんは、トイレの引き出しからナプキンを10枚くらい引き出して、外から中が見えないポーチに入れてくれた。

 それから私は意気揚々と登校したが、忘れてた、ミサちんとさえっちが喧嘩したままだったんだ。

 そのことばっかが頭を巡って、生理ってことに気付いたのは、視界がぼやけて、教室の床にバタンと倒れたときだった。



 なんて説明してる場合じゃない!

 教室に向かわなくちゃ!

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