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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
転校生と友情
55/95

番外:女の子にまつわる不思議な話

 俺は、保健室に駆け込んだ。

 すると、加奈が顔を上げた。

「あぁ、想太…」

 加奈は養護の先生に何かをもらっていた。

「あら、想太君? どうしたの、具合でも悪いの?」

 養護の先生は俺に歩み寄る。

「いえ、その、加奈さんの様子を見に来て…」

「あら、友達思いねぇ」

 違います、と加奈が言った。こら、余計な話をしなくていい。

「あぁ、加奈さんはね、女の子にだけ起こる、大事な事が起こったの」

 女の子にだけ起こる? って、何それ。

「ちょっと、先生、勝手に話さないでくださいよ」

 加奈が必死に止めてる。

「え、何々?」

 年頃の男子がそんなもったいぶった言い方されて興味持たないわけない。

「それは、加奈さんの口から言ってもらった方が良いと思うわ。プライバシーがあるのよ」

 成る程ね。


 

 加奈はどうやら、「生理」というものになったらしい。

 女の子なら必ずは訪れる成長で、「月経」、「ピリオド」とも言うらしい。

 月一回一週間ぐらい血が出て、それを受け止めるために、ドラッグストア等で売っている「生理用ナプキン」というものを買って、下着の上に装備しておくということらしい。

 初めてなったというのに実に詳しいが、それは加奈の母親が小3の頃から生理になっていたという話を聞いて、怖くなってそれを調べたということみたいだ。

 だが、男にとってみれば、それはどうにも理解しがたい問題なのだ。

 加奈から聞いた「生理」という言葉は、聞きなれない言葉で、どういう状況なのか理解が難しい。

 養護の先生とは意気投合していたが、実に難しく、困難な問題だ。

 女の子に必ず訪れる、というのならうちの母親にも訪れていることなのだ。

 うちの母親がこういう風に保健室に駆け込んだときもあったのか、と思うと、ちょっと笑えてくる。

 

 というより!


「加奈! そういえば、美咲さんと紗枝さんの喧嘩っていうのは!」

「それが本題だったの!?」

 何故びっくりしているんだ。

「ちょ、ちょっと待ってね…。先生、これ、ありがとうございます!」

 加奈は小さな四角形の物を高々と持ち上げて言った。

 そうして、5年2組に向かった。

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