転校生の嘘2
あけましておめでとうございます。
今年中に完結する予定ですので、宜しくお願いします。
評価とかしてくれる人、マジで感謝しています。本当にありがとうございます。
辺りは、冬の気配がしてきて、木々は色めいている。
「…、今日こそは、新しい出会いないかな~。クリスマスはあと2ヶ月…って、まだあるんだ…」
なんてことを言いながら、私は街を歩いていた。
ピアノ教室からの帰り道、一人の女の子を目撃した。
街灯に照らされている姿は、まだ小さな子っぽい。
その子は、泣いていた。
「どうしたの?」
私は泣いている女の子を放っておくわけには行かなくて、話しかけた。
するとその女の子は、「お姉ちゃん、だぁれ?」と泣きながら言っていた。
「私は、山田紗枝。貴方は?」
「…明栄小学校1年生の、相沢空蒼」
「へぇ。ここ近くなんだよね。明栄小学校って。弟の目当ての小学校なんだよ。…で、どうしたの?」
私は、空蒼ちゃんの話を聞いた。
どうやら、親とスーパーに買い物に行った帰りに、迷子になったらしい。
「お家はどこ?」
私は尋ねた。
「東麻呂小学校の近くなんだけど…。マンションに住んでるの」
私の学校の近くって。何で違う学校なの?
「うぅん、どこのマンションかは分かる?」
「壁がねずみ色で、マンションは5階建て」
その言葉に、私はピンと来た。
「…そこなら…分かった!」
確か、美咲ちゃんのマンションだった気がする。
「じゃあ、行こうか」
「うん!」
何故交番に行かなかったんだろう。
もしも交番に届けて、私はそそくさと帰っていたら、3人の友情に、ヒビが入ることもなかったんだと思った。
でもそんなことを考えもしなかった私は、美咲ちゃんの住むマンションに向かったのだった。




