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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
旅行
42/95

四つ子の話と夕食の準備

私は、女の子は誰だって可愛い派です。

あと眼鏡をかけた男子は誰だってカッコよくなる主義でもあります。

知りませんよね、はい。

「あ、貴方が、心愛の言ってた、加奈ちゃんと想太君?」


 私が想太と共にフリーズしていると、最初に、四つ子の中で一番大人っぽい雰囲気を漂わせている女の子が尋ねてきた。

 私がフリーズ状態を解き、「あ、そうです」と答えたところで、その女の子は笑顔でこう言った。

「私達の話、とりあえず、聞く? 肝試し終わらせてから」

 何で私の思ってることが殆ど分かってたんだろう。


 私が頷くと、想太はフリーズ状態を解いたらしく、心愛ちゃんが四つ子ということを改めて伝えた。


 ◆◇

 

「はー、やっと肝試し終わった…」

 怖い思いも吹き飛び、いよいよ次は夕食だ。お肉に野菜にお肉にお肉…。

 はっ! いかんいかん。太る太る危ない危ない。

「あ、加奈ちゃんに想太君、こっち来てーっ!」

 皆に自分達の四つ子の件を紹介し終わった心愛ちゃん達は、私と想太に声をかけた。


「まず、私達、長女、次女、三女、末っ子の紹介をしていくわね」

 大人っぽい女の子の合図で、私と想太は、「はーい」と返事した。


「まず、長女は私、心奈。ここにいる私達四つ子は全員、早稲田大学系属早稲田実業学校初等部…通称、「早実」に通っているの。

 で、次女が心美。一番おっとりしていて一番成績も良い」

「そんなことないよ、姉さんも一番大人っぽくて、外見と中身は誰よりも劣らないんだから!」

「そんなことないわよ心美。それで、三女は心愛ね。一番我が儘で、甘えん坊なのよね。でも山野家一美少女だから、我が儘でも許しちゃうのよ」

「何よお姉ちゃん! お姉ちゃんも家に友達呼んで、アクション系ドラマのDVD見てキャーキャー言ってたの、学校の皆に言いふらしちゃうよ!」

「そ、それだけはやめてくれー。母親に取り上げられたDVDをせっかく見付け出したのに、また隠されるなんてたまったもんじゃないよ!」

 心愛ちゃんと心奈ちゃんの言い争いに、一人だけ笑っている子がいた。

「心音。笑うんじゃない。三女と長女の言い争いを笑うと私までおやつ抜きにされる」

「分かった。心美姉さん…」


 しばらく言い争いが続いた後、心奈ちゃんが気を改めて話した。

「この子は心音。四つ子一元気で明るくて、皆のまとめ役」

 心音ちゃんはえへへ…と頭を擦った。

「だけど成績駄目駄目なのよね。合格ラインギリギリ」

「ひぇぇぇぇぇ! そんなことをバラすなんて、心美姉さんひどい~!」

 心音ちゃんは転がりまわるような勢いで地面に頭を付いた。

「ひどくて結構。私が勉強教えているのに上達しないし自習もしない。これぐらいの罰受けて当然よ!」

「…あ、それより、心奈さん達は、どうしてここに?」

 想太の唐突な質問に、心奈ちゃんは答えた。気付くと、心音ちゃんも話を聞いている。

「心愛の好きな男の子…遥君が、旅行を主催したって言ったから、お姉ちゃん達も一緒にって」

「え? じゃあ何で一緒のバスで行かなかったの?」

 想太が尋ねると、心奈さんが優しく言った。

「私達が断ったのよ。せっかく心愛とお友達で作り上げた友情にノコノコ入ってくることなんてちょっとねぇって思って。私達は山野家に使用人に頼んで連れてってもらったの。私達、一回休んだぐらいじゃ成績下がらないって」

「心音は別だけど」

「心美姉さんひどい~! もう、夕食のお肉、全て食べちゃうもんね!」

 心音さんはぷうっと頬を膨らませた。


 私はすぐさま夕食のバーベキューの場所に向かった。

 ジューシーなこの香に魅了され、ミサちんやさえっちも来ていた。

 二人とも、淡いピンクや水色を主張とした私服のTシャツを着込んでいる。さえっちはチェック柄のミニスカート(スパッツ履いている)、ミサちんは濃い色のジーンズ。

「あぁ、楽しみだなぁ」

 うきうきしている清香さん。肝試しで萩尾とワイワイ出来たのだろうか。

「肉に野菜に、マシュマロ~」

 へぇ、マシュマロあったんだ! 清香さん、教えてくれてありがとう!

あ、次はあれです。

清香と萩尾編です。

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