肝試し…二人で
俺達は夕食のバーベキューの前に、肝試しをすることになった。
決めたのは、スタッフの浅倉那智さん。何と加奈が誘拐されたあの夏祭りの光る腕輪の屋台を出していた人だった。
「朝倉さん、いくら何でもそれは、僕達には無理ですよ」
遥が浅倉さんに言った。
「お腹空いたまま悲鳴上げろって…? 無理に決まってる。せめてお腹をいっぱいにしてから…」
浅倉さんは眉をしかめた。
「いいじゃない。このキャンプ場ではそういう決まりなんだから」
「そうなの…?」
遥はしょうがないなぁ…という顔で、加奈のところに歩み寄った。
「あ、浅倉さん、誰かとペアを組むんですか?」
清香先輩が萩尾君の方を見ながら質問した。
「いえ、フリーですよ。ですが、ペアで行くのもオッケーです。行くのが嫌な人は、こちらで待機してください」
「はーい!」
そうして、ペア決めは順調に進んだ。
清香先輩と、萩尾君。美咲さんと紗枝さん、莉以君と徹君。心愛さんと遥。里穂さんと直哉さん。
そして、加奈と、俺。
何で、こんな偶然があるんだ。怖い。でも、嬉しいことに変わりはない。
「ねぇ、想太君…」
美咲さんは俺に向かって尋ねた。
「はい…」
「加奈、実は怖がりなんだよね」
え、そうなの…?
「だから、…守ってあげて。手を握ってあげてね!」
☆so☆u☆i☆u☆ko☆to☆ka☆yo☆!




