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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
旅行
37/95

キャンプ場に着いた!

 バスの中にはまたもや大人な雰囲気が漂っていた。今からドキドキキャンプなのにこんな感じで良いのだろうか。二次会帰りの方がしっくり来る。

「やっぱり、付き合ってみたら、何したい…? 萩尾君」

「ば、馬鹿野郎! お前、遥にも好きな人いるだろ、確か、加奈加奈! お前三角関係なのによく諦めないよな、尊敬するぜ!」

 いきなり形勢逆転した萩尾先輩の一言に、遥は一瞬止まった。

「な、萩尾君、加奈さんに聞こえたらどう責任取るつもりだオラァァ!」

「こ、怖、遥…。借金取り?」

 隣で直哉君の呟きが聞こえる。そう言えば忘れていたけど、遥と加奈と俺は三角関係なんだ。

 ラブ・トライアングルと言えば、お洒落な響きだが、恋の三角関係と言えばドロドロだ。英語と日本語ってどうしてこうも違うのだろう。

 

 俺はふと立ち上がって女子組の方へ向かう。

「あのさ、加奈、お菓子ない?」

 俺がそう言うと、皆が怖いくらいの満面の笑みを見せて、カントリーマアムを差し出してきた。

「うん、あげるから、早くあっち行って? 今清香さんの好きなひ…」

 里穂さんがそう言おうとした途端、清香さんが口をふさいだ。

「里穂、こんなデリケートな問題、男子の前で軽々しく言っちゃ駄目よ」

 心愛さんの珍しく大人な意見。

「心愛ちゃん…。ご、ごめん、清香ちゃん」

 いいよ、と清香さんが笑った。

「さ、そんなことで、帰った帰った」

 加奈が手を振る。

 何もそんな拒絶しなくてもいいじゃん…。



 俺達はキャンプ場に着いた。

 コテージなどがある。いかにもキャンプ感がある。

「お、何か夏っぽいぞ」

 半袖を持ってきて正解だ。しかも川原で泳げる。

 加奈がコテージに荷物を置いて、「私着替えてくるね」と水着を持って更衣室に入っていった。


 冬なのに水着を持っていくとはどういうことか、と母親に言われたが、全然気にせず、勝手に持ってきた。母親は神経質だし教育熱心だし、いい中学に入って、いい高校に入って、いい大学に進学して、いい会社に入るのが一番良い人生の過ごし方って言っている。

 だからその疲れる母親に何も言われないなんて最高だ。

 しかも加奈と一緒に寝れるなんて、神様が願いを叶えてくれたのか。

「着替えてきたよ~」

 加奈が可愛らしい水着を着てきた。

 水色がメインで、ところどころにピンク色のラインが鮮やかに描かれている。二つで繋がっているタイプだから、ちょっと太ってるかもしれなくても見えないし、それ見て幻滅したくないからね。


 と言うより、何か加奈が以外に胸が大きかったのもまた事実。

 そう言ったら加奈に「変態!」と張り飛ばされた。痛い。

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