清香と萩尾
遅れてすみません! その間色々なことがありました。
新連載が二つもスタートしました。ですがもう一つは、フラれたことは事実ですが、私の好きだった人が誘拐されたのは実話ではないです。二つの連載の最終回はこの物語の最終回よりも前に投稿する予定です。
この物語は極端に短いですが復活した分だけ良いと思っていただけたら幸いです。
運動会の騎馬戦ではすごくすっきりした気分になった。
私は汗がたっぷりにじんだ服に呆れ、舌打ちをする。しかし、そんな舌打ちは誰にも響かないのは分かっている。
「あーあ。負けちゃったなぁ…」
隣に座っていた萩尾が喋った。
「清香はいいよな、勝って」
萩尾が畑野さんに向かって牙を向いた。
「あんたが運動不足なのがいけないんじゃない?」
畑野さんはニヤニヤ笑っている。
「失礼なこと言いやがって。人権侵害だ! 後で覚えてろ!?」
「ごめんこういうどうでもいい話題私すぐ忘れちゃうんだ」
「そんなどうでもいいっていうレベルの話じゃなくてね、っていうか覚えてろの意味違うから」
「あ違うのごめん全然気付かなかった」
畑野さんと萩尾は仲がいい。というより、萩尾の方が一方的に話しかけてる気がする。気がする。
「萩尾って頭悪いね!」
「はぁ? 清香は知らないだろうけど、俺四年生の時の漢字200問テストで100点取ったんだからな!」
「ふうん、つまり五割しか正解してないの?」
「痛いとこ突きやがって…。覚えてろ!」
「だからそんなどうでもいい話そんな覚えてないって。で、あのね、私は成績のことでその人のこと頭良いとか頭悪いとか決めてないの…。私が基準にしているのはね…」
清香さんが真面目な顔で真面目な話題を出し始めた。
「分かった、分かった。分かったから。長い話は勘弁」
萩尾はこれから長くて真面目な話が続けられると思って必死にストップを働かせた。
「何だよ、これからせっかく馬鹿な萩尾に教えてやろうと思ったのに」
「教え方が超難しい長い長い話ってのもどうだよ」
萩尾と清香さんはいいグループだ。私と想太よりも仲良い気がする。気がする。
「萩尾…」
「何だよ、清香…」
「すき…」
「え…?」
清香さんがそう言った途端、萩尾はトマトみたいに真っ赤になった。
「さ、さささささ清香?」
萩尾はドキドキしていたが、清香さんはニヤッと笑った。
「って私が言ったらどうする?」
「は、はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!????」
清香さんと萩尾のほのぼの日常を見ていた私は、萩尾の言葉に飲んでいたお茶を吹きそうになった。
それと同時に想太も吹いていたらしく、ブハァッと言う音と共に想太の周りに麦茶が飛び散った。
「すきって、お、お前…清香が言ったらか…。っそしたら…」
「どう?」
「俺、少し、考えるかも…」
「……」
予想外の反応だったのか、清香さんは目を見開き、唇をちょっと動かした。
ああいは、あいおおおお、ういあお
も、もしかして!
わたしは、はぎおのこと、すきだよ?
私は、萩尾のこと、好きだよ?
もしかして、清香さんは、萩尾のこと…?
何か今日は加奈×想太よりも、萩尾×清香でしたね。
恋が芽生える予感ですね。運動会が終わったら旅行編の前に番外編『「彼女」「彼」の視界に私はいない』というすれ違いの恋物語でも書きましょうかね。
さて、清香には実際にモデルがいます。その子はすっごくいい人なのです。勝手に事を拡散したり萩尾みたいなふざけた奴を好きになったりはしないです。真面目ですが明るい女の子で、男女皆に慕われているとってもいい人なのです。
あ、あと一つ。
『ハッピーハロウィン!』




