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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
運動会とライバル
31/95

奈波とのキス疑惑

 最近キーボードを打つ指が特段に遅くなってきました。寒いからですね。クラスで一、二番目ぐらいにキーボードを打つのが速い私なのに、打つ力が遅くなってきたら、と怖いです。

 今日は楽しみの運動会…のはずなのに、何でこういうことが起こるわけさ。


 俺は今数々の女子に捕らわれている。

「教えてほしいのよ、奈波とのキス疑惑!」

「え? キス? 奈波と?」

 女子は皆奈波の話題で持ちきりだった。

「ちょっと待って、どうして俺が飯島さんとキスしなくちゃなんないのさ」

「それはこっちの台詞よ! リレーが終わったあとに二人してキスをしたそうよ!」

「はあぁぁぁぁ!? いや待ってよ、どうしてそうなるわけさ!」

 本当に奈波とキスしたことはない。しかも今日なんて奈波と進展無かったし! あと加奈との進展もなかったし!

「嘘ついて! 私知ってるのよ、奈波が出回ってるもの! キスしたキスしたって! 誰とキスしたかって言ったら想太君って言ってるじゃないの!?」

 裕香が何故か涙を目頭にいっぱい溜めて涙ながらの声で喋った。と言うよりキーキー喚いている。

「はぁ? 俺してねぇって。何でそういうことになんのさ! っていうか当の奈波は!?」

「ここにいるわよ」

 裕香の後ろから奈波が姿を現した。あぁ、何だ、超デカイ裕香の胴体の後ろに隠れていたから見えなかったのか。

「本当にキスしたのよ。リレーが終わったときに、誰よりも君が好きだって言われて、突然チューって」

「してねぇよ! 大体お前リレーが終わったら私頑張ったから~とか言って、すぐ親の方へ駈けてっただろ! キスなんてしてねーよ」

「心外ね。想太君、私に小さい頃告白してきてくれたくせに!」

「えっ?」

 いきなり奈波が告白と言ってきて、俺は耳を疑った。

「小1の頃、私を校庭に呼び出して告白してくれたじゃないの!」

 奈波の怒りの混じった言葉に、皆は「そういうこともあったわよね、でも今は関係ないじゃないの!」とはやし立てた。

「昔そんなことあったっけか?」

「あったわよ、小1の秋頃に、体育の授業のときに残って言ってくれたわよ」

 思い出した。そういうこともあった。でもそれは逆の立場とも言える。

 俺は校庭から教室に帰りたかったのに急に奈波に呼び出されて、告白されたのだ。俺はそのときからすでに加奈が好きだったので、フッた。そしたら奈波は急に教室に飛んで帰って俺が着替えているときに、奈波は俺に告白されたというニュースが広まっていた。さてさて大変な事態になったということだ。

 こうして、約二年ぐらい「想太の初恋は~奈波~♪」と健一やその他諸々から歌われることになって、大恥をかいたのだ。

 でもそのことを四年たった今でも覚えているなんてこいつどんだけだよ。

 でも誤解されないでほしいのは、俺の初恋は、奈波ではなく、加奈ということだ。

 今では男子全員そのことをよく知っている。

 奈波はそのことをずっと引きずっていて、そのせいでキス疑惑まで噂されてしまったのだ。

 奈波とは同じリレーの選手だが、恋愛感情が生まれたわけでは決して無い。

「はぁ…。あれは立場が逆転していたって何度も説明してるだろ?」

「えー? 逆転って何それー。奈波意味わかんない~」

「もう、分かんなくていいよ」

 俺は女子に詰め寄られ、キス疑惑を何とか解決させようと、理論武装の準備をしていた。


   ◆◇


「想太、まだいないんですか?」

「そうなのぉ、クラスの女の子に呼び出されてから帰ってこないのよ。大変な目に合ってなければいいけど」

 そこら辺は、いくら金持ち自慢女だとしても、息子を心配する辺り、やっぱり母親なのだ。


 お昼ごはんを早々に食べ終えた私は運動会定番のお菓子交換をするために、クラスの女子の所と、ミサちんやさえっちの所、想太の友達の所に回った。

 お望みの想太の所に着くと、何故か半分以上残った想太の弁当があったが、周りに想太はいなかった。

 チョコチップクッキー、喜んでくれると思ったのに、まさかいないなんて…。

 私は心の中で大きな溜息をついた。

「情報提供、ありがとうございます」

 私は想太の母親に会釈をして、自分の席に着いた。

 手にはしっかりとチョコチップクッキーが握られている。袋ごと。まだ十個残っている。私がお小遣いで買ったお菓子。私は手作りも作ってみたりしたけど、どれも上手くいかなかった。

 想太、ドコ行ったんだろう。

 真面目な後書き代わりに、加奈と想太の今の関係を話していきます。

 まず、加奈は夏祭り誘拐事件のときに既に想太に告白されています。普通ならロマンチックな場面で行われるべき告白なのですが、最悪の事態で告白しています。男なら「こういうとき真っ先に力技でやっつけろ」というのが私の考えなのですね。まぁ私が考えた物語なんですがね。

 そして、畑野清香の手によって両想いだと分かっちゃうんですがね。で、何で想太と加奈がカップルらしいことをしていないのか、についてですね。

 まだ、二人は付き合ってないんです。えぇ、はい。

 実際言ってしまうと、想太と加奈は自分達が両想いだってことを知っていながら、まだお互い恥ずかしくって付き合ってないんです。いやぁ小学生っていいねぇ(by小学生)。

 実際今の私の小学校生活なんて遥みたいな王子様いないからね、どの学年にも。男子はデリカシーなさすぎです。

 質問 何故男子は女子の気持ちが分からないのか?

 答え 精神年齢が低いからである。

 いやマジで精神年齢が低いんですよ小学生男子は。小学生の男子は自分達より二歳年下って思って扱えばいいんですよ。…ん? もしも想太が私達の学年の男子達みたいにガキだったとしたら、現在十一歳の加奈は十歳の想太のことを八歳ぐらいの目で見ておかないとなんないのか。

 そうすると『12歳。』とかのイケメン彼氏とかはすっごく大人ってことですね。

 でも遥は多分二歳年下目線では見られないよね。大人っぽいし(作者の中では遥は大人しい設定)。

 うちのクラスにも女子の気持ちが分かる大人っぽい男子って転入して来ないのかなぁ…。

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