表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小学生の恋物語。  作者: けふまろ
運動会とライバル
30/95

午前の部 最後のリレー

 ちなみに私の学校のソーラン節をやった学年のソーラン節の曲というものは、前奏を聞いた瞬間一瞬かの有名な「和楽器バンド」さんの曲かと思いました。それぐらい原型が留められていない前奏でした。

 私が叩いている太鼓の音は、すっごく心に響く大きな音だった。

 まぁ距離が一メートルも離れていないってことも原因だけどね。

 でもすっごく響くよ。ドンドコドンドコ。太鼓の音っていうのはそういう音しか繰り返さない。決してピアノみたいに音程が変わるわけじゃない。でもそれでいかに人を感動させるのかが問題だ。

 私は想太をチラチラ見ながら必死に叩いていた。


 さて、三年四年の足の速い人が代表する「中学年リレー」が開始される。午前の部の最後を飾るリレーだ、頑張れ、想太。

 今年は想太と莉以君が出ている。あとは私の知っている想太の友達が数多くいる。

「想太君、優勝するといいね!」

 ミサちんがニッコリ笑う。あまりに憎めない笑顔だったのでぷぅ、と頬を膨らますしかなかった。

「でも頑張ってほしいね。おっと、最初の走者は誰だ!? おおっと、莉以君だー!」

 ミサちんにそう言うと、ミサちんは顔を曇らせて「すっ転んだら承知しないからね! もしすっ転んだらボコボコにしてやる!」と、叫んだ。


 スタートの合図の銃声が響き渡った。

 男子が「グォッッ、撃たれたー」とふざけた。

 莉以君が走り出す。

「頑張れーっ! 莉以ーっ! 転んだら帰りに平手打ち五十回だかんな!!」

「莉以くーーーーん! 走って! 頑張れーーーーっ! 抜かせーーーーっ! 気を抜くなーーーーっ!」

 私の男勝りの声援と、姉の脅迫まがいの声援に押され、莉以君は見事一位を独走して次の人にバトンを渡した。

 次の人は想太の初恋の少女だったという噂の(え?想太の初恋の少女は加奈なんじゃないかって?誰も加奈が想太の初恋の相手だなんて言ってないだろ?)ミディアムヘアーの女の子だ。

 彼女も想太のことが好きだったらしいが、それは想太の気持ちが他の人に注がれたときだった。私は彼女に激しい敵対心を抱いていて、もしも一線を越えていたら、彼女を呪うところだった。

 ちなみにさえっちとミサちんに話したら、さえっちは、「踏み止まってよかったね」と言っていたが、ミサちんはまるで他人事のように(まぁ他人事だもんな)、「おぉ怖い怖い」と軽く言っていた。

 やがて結構な人が走り終わったあと、想太がスタートラインに並んだ。

 想太はアンカー。速いなぁ。

 そして…。

 アンカーの番になったとき、想太は一瞬口を動かした。

 いえええ、ああ?

 私が想太の言葉をじっと考えていると、ミサちんはニヤニヤ笑顔をこちらに向けて早口で言った。

「今絶対想太君『見ててね、加奈』って言ったでしょう!? 私には分かるわよ」

 え?

 見ててね、加奈?


 いえええ、ああ?

 

 見ててね、加奈?


 私は思いっきり顔を赤らめた。

 加奈、見ててねって、そりゃ、見るよ!

 だって、好きな人の走るところだもん…。

 私、精一杯応援しなくちゃ。


 想太が走り出した。

 一生懸命、頑張って、走って…。

 私は想太が前を通ったとき、こう言った。

「想太ーっっ! 頑張ってーっ! 絶対一番になってよーーーーーっ! 気を抜くなーーーっ、全員から差を付けろーーーーーっ!!!!」

 私は顔が熱くなるのを感じた。

 

 想太のいるチーム、白チームは見事優勝した。

 私はさえっち、ミサちんと一緒にハイタッチした。頑張ったの、私達じゃないのに。

 想太達は退場門から出てきた。

 ゼェゼェ言っている想太に、私は抱きつこうとした。でもやめる。

「頑張ったね! 見てたよ、想太の見事な走りっぷり!」

 私は想太の手元にグーを押し付けた。

 何をやるのか察した想太は、拳でグーを作って、私と一緒にグータッチをした。

 これが親友だったら、ハグをしていたところだ。だがいくらなんでも異性にハグなんて出来っこないよ…。

 隣では、涙を流したミサちんが「よく転ばなかったな、お姉ちゃん感心したぞ!!」と莉以君の髪を撫で付けていた。

今見たけど、

 章 多 す ぎ な い ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ