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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
夏祭りの誘拐事件
3/95

クラスの女子まで…

ちなみにこの文章下手すぎと思った人、私、小学生なので(言っちゃだめだと思いますが)下手なのは当たり前です。年齢出してすみません。

 中休みにやってしまった失態で、三時間目の授業も集中出来なくてテストの三分の一が埋められず、結局その部分は白紙のまま提出してしまった。

 まず相手が好きな奴であろうとなんだろうと、怒られるのは俺のイメージダウンに繋がる為、非常に厄介なことなのだ。

 しかもそれが加奈だったので、俺の思い描く薔薇色の未来がなくなってしまう可能性だってあるのだ。

 って言うかまだ告白もされてねぇのにそんなこと考えんなよ馬鹿。

 自分で自分を罵倒してもただただ自分が虚しくなるだけだ。

「あーあ…どうしよう」

 そんなことをぼやくとよってたかって女子が机の周りに集まった。

「何々? 悩み事? 何でも言って!」

 リーダー格の図体のデカイ女子が僕に尋ねてくる。

 もう一つ悩みが出来た。毎日毎日寄ってくるお前から遠ざかりたい。どうすれば寄って来なくなるんだ?

ということは彼女の激しいイメージダウンに繋がるので言わない。口が裂けても言えないし、言うつもりもない。

「実はね…」

 俺の机が女子だらけでごった返す前に喋ってしまう。

「俺、女子を怒らせちゃったんだ」

 あえて加奈の名前を言わない。それが約束。言ってしまったらこの何考えてるか分からないこの女子共に加奈が脅されかねないかも知れないからだ。

「女子を怒らせちゃったの!?」

「そいつきっと短気なのよ。想太君が何気なく褒めたつもりの言葉を勘違いしちゃって怒っちゃってるのよ!」

 かばってくる女子。ありがと。でもお前らをかばうことはしないから。死んでもしないから。

「謝らせに行ってくるわ! 昼休みまでに何とかしとくから!」

 またまた図体のデカイ女子が言う。でもカッとなっちゃったこっちが悪いんだけどなぁ。


 昼休みになる。

「想太!」

「何、健一(けんいち)

 健一は俺の友達。明るい人気者だ。ルックスには恵まれていないけど、才能だけには恵まれている。多分このクラスで一番手先が器用だろう。

「大変だよ! 加奈が裕香(ゆうか)に追いかけられてる!」

「裕香に!?」

 裕香は、あの、図体のデカイ女子だ。

「何か裕香、想太君想太君ってずっと叫んでたよ。何かあった?」

「そういや中休みに加奈を怒らせて、で、そのことを女子達に言って、それで確か女子達が昼休みまでに謝らせとくって言って…。それで今まで進展ないよ」

「何てこったい! 怒らせたのは想太の方じゃないか! 悪いのは想太だってのに、何で皆わかんないんだろうな!」

「そりゃ分からないに決まってるじゃん。あいつら俺に好かれたいんだからさ。気ぃ良くさせてさ、それで好感度上がるって思ってんだもん」

「そうだよな、お前、加奈が好きなんだろ? 気移らないから意味ないよなぁ!」

「健一そんなこと大声で言うなよ! まぁ当たってるけどさぁ。」

 二人で笑い合ってると裕香達に髪を引っ張られた加奈が入ってきた。

「謝んなさいよ!」

 裕香に髪を引っ張られる加奈はそのまま俺らのクラスの床にベタッと座りこんだ。

「謝んなさいよ! 悪いのはあんたなん…!」

「何で私が謝んなくちゃなんないわけ!? 私は被害者なのに!」

「何キチガイみたいなこと言ってるのよ!」

 いや、加奈の言っていることは正しいのだ。正論なのだ。

「だって私、夏祭りに行って、好きな人から告白されたら死んじゃうよぉって話しただけなのに、想太ったらじゃあ告白されたらいいじゃん死ねって言ってきたのよ! せっかく夏祭りに誘ったっていうのに…」

「夏祭りに誘ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 突如女子の悲鳴が轟く。

「あ、もちろん私の友達も、想太の友達も誘ったのよ。だって夏祭りといえば定番の花火じゃな…」

「行くわっ、私達も!」

 直後女子の大合唱。

「行く? あぁ、いいよ!」

 加奈も女子の大合唱に乗って、即OKした。

 きっと女子達の頭の中は、花火が上がった瞬間告白される…という何ともまぁロマンチックな展開が繰り広げられているのだろう。

 そんなことあるはずもないのに。

 でもまぁ女子達の機嫌は直ったからいいとしよう。

 でも一つ問題点があるのだ。

 俺の思い描く加奈とのロマンチックな展開はどうなるわけ!!!

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