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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
運動会とライバル
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運動会の朝、想太は絶望

 運動会の朝と言えど、何て寒いんだろう。こんな日に運動会でソーラン節を踊るなんてやっぱり教育委員会は俺らを殺す気だ。

「想太くーん、私、寒いのよねぇ。暖めごっこしなーい?」

 そう言いながらブリっ子してくる女子は裕香。うん正直キモい。

 お前の脂肪で何とかなるだろ、と言おうとしたけど、やめた。

「もうそろそろ朝の会だから、早く座った方がいいよ?」

「キャーッ! 教えてくれるなんて想太君優しいーっ! …それで、暖めごっこはしてくれるの?」

 俺はその言葉を見事スルーしながら席に着いた。

「想太君、ねぇねぇ」

「ん?」

 またまた尋ねてくる女子に俺はまたもや爽やか笑顔で答える。

 って言うか俺は好きな人がいるって分かってるのに何でそう言えるのか。まぁきっと奪いたいって感じなんだろうけど。

「椅子運ばれてるから、好きな所に座るんだよね?」

「うんまぁ無いからそうだと思うけど…。ってまさか俺の所に座るわけじゃ…」

「ピンポーン、正解ー」

 そう言って彼女は座ろうとした。

 こいつは俺が大好きだったらしい。

 そして恋のことについては裕香よりも積極的。飯島奈波(いいじまななみ)と言う学年の中でも一、二を争う美人だった。

 思ったんだが何故俺の周りの女子はこう顔の格差があるんだろうか。裕香はブスだし、母親はブスだし、その点、加奈はツインテールで美少女だし、奈波も、言ってなかったけど、美咲さんも紗枝さんもそうである。あと里穂さんに、性格ドブスだけど、心愛に…。ってかもう、色々美人いすぎ。

  

 俺は家族で来ている。場所取りをしてくれるそうだが、果たしていいところなのか。

 皆は「想太君のお母様見てみたーい!」って言うが、見て得するもんではない。後悔する。え、こんなブスからこんな美少年が生まれて来るなんて、って思うことだろう。

 俺らが校庭に出て自分の席に座ろうとすると、俺の家族が目に入った。いやでも目に入った。

「って、俺の母さんすっげー目立ってる! 何なのあの日傘は! 何でサングラス付けてんだよ! あと何でレジャーシートが仮面ライダーなんだよ! 通りかかる奴はすっげー目で家族見つめてるし。しかも父さんは写真撮りすぎなんだよ! 今撮る場面じゃないでしょ!」

 そう、俺の両親はあまりにも絶望的過ぎたのだ。

 父さんは周りの景色を撮りすぎて周りの人に迷惑だし、母さんはド派手だし、もう、悪い親の見本だわ…。

「あ、あの人が想太君の両親?」

「遥! …うん、そうだよ?」

「礼儀とかたしなみがホンットないね。あれじゃあ僕の両親と兄の方がまだマシだよ」

 他人の両親に向かってこの辛口評価である。何だよ恨みでもあるのか(ありまくりだ)。

「どこにいるの?」

「君達の両親のすぐ隣」

「え、あ本当だ! っていうか、めっちゃ綺麗…」

 俺の両親の隣に、まるで比較するかのように、嫌味のようにまぶし過ぎるほど美しい遥君の家族が。

 父親の雅さんは男勝りで、いかにもグループを取り仕切る会長って感じがする。性格も行動も潔いに違いない。

 母親の美佐子さんは綺麗で、ニキビもしわも一つも無い。ラフな格好をして、これまた彼女はその格好が似合うが、残念、グループ会長の妻という気品は消えていない。

 兄の翔さんは、雅さんと同じく男勝りな感じがする。身長が驚くほど高いけど、勉強はあまり出来ず、将来は遥君にグループ会長の座を受け渡そうとしているらしい。

 それに比べ、うちの親と来たら…。

 俺は遥君の家族と自分の家族を交互に見て、溜息をついた。

主人公は想太のはずなのに最近随分加奈の出番が増えてきてる気がする。

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