買い物スタートと思ったら…。
やがて、私達は遥君の家を出て、デパートショッピングに励むことになった。
遥君から出してもらった資金は十万円。すごい大金でさすがの私も反応に困ってしまった。
何しろ両親と兄からそれぞれ一万円ずつ貰っているのだから、それにプラス十万って相当の大金だぞこれは。
でもまぁ金は多いに越したことはないし、よし、まずは本屋に向かおうか。
本屋は色とりどりの本が沢山並べられている。
以前発売された『恐怖の大都市』の小説も並べられている。
しかも今日十三万持っているからたんまり買えるぞ! ようし、コミックスでも買うか。
私は早速漫画コーナーに行ってみる。
遥君がスマホで何かポチポチ打ち始めたが、気にしないでおこう。
私が欲しかった漫画四冊ぐらいを一気にまとめて買い、更に更には読んでいる本の新刊と、私が欲しかった学園恋愛物系の本六冊、計12冊を悠々と手に入れ、本屋さんから出る。
他に私が欲しかったものと言えば、小説を書く為の筆記用具に、ノート。とりあえず折れなさそうなシャーペンを選んで買ってその場を出た。
その度に遥君を振り回してしまい、何かと申し訳なくなった私は、店内の飲食店エリアで休むことにした。その中で一つ、中華料理を作っている店に入った。
私は毎度毎度の王道チャーハンを選び、遥君はラーメンを選んだ。
私はチャーハンが大好きで、中華料理屋とかに行ったら毎回毎回必ずチャーハンを選ぶのだ。
私がチャーハンを頬張っていると、遥君が尋ねてきた。
「あの、加奈さん?」
「ん?」
「あの、その…」
遥君はもじもじしたような様子でこちらを見つめてきた。
何じゃらほい。滅茶苦茶照れてるじゃん。
私は遥君に視線を移しながら、チャーハンを口の中に入れる。
「好きな人っているのですか!?」
吹いた。
チャーハンがあちこちに飛び散り、私はハンカチで慌てて拭いた。
脳内で今何て答えればいいのかを考えている最中だ。
じりじりと詰め寄ってくる遥君に、まさか「私が好きだった人はまさかの私のことが好きでした両想いパターン~」とかお茶らけた調子で言えるわけが無い。
あぁもう!
私は頭がこんがらがって、遥君に退出宣言を出した。
店の外に出て、考えようというところ、突如何者かの視線を感じた。
私はキョロキョロと辺りを見回す。いない。私の勘違いだったのかな?
私はもう一度右を向く。
すると何かが物陰にひょいと隠れたような気がした。
大急ぎでそちらの方向に向かう。
そこにいたのは。
「想太!」
「えへへへへ…」
想太が、そこにいた。
終わり方雑すぎる。




