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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
遥登場
19/95

遥君の自宅 ―加奈―

 さて、私は遥君のご自宅に招待され、今応接室にいるはずなのだが。

 何なんだこのデカさは!

 ここはドラ○もんに出てくる骨川邸か!

 遥君の家にガクブルしながら応接室のソファに座る私は、遥君が話しかけていることに気付かなかった。

「加奈さんは、一体どういう人が好みなのですか?」

「はぇ? 好み? 何の?」

「男の子のことです」

「んー、私はね、守ってあげたくなるような可愛い男の子かなぁ。顔がとても可愛くて、性格がちょっとひねくれてて、でもいざってときはめっちゃ頼りになる。そんな子かなぁ。同年代か年下ね。年上は顔とか性格がよければ何でもオッケーかな」

 私は思いのままを遥君に話した。

 まぁ私の好みのタイプは想太なんだけどね。

 顔が芸能界レベルに可愛くて、性格がちょっとひねくれてて、でも優しいし、それに誘拐されたときもすごいお世話になったし。時には喧嘩することもあるけど、可愛くって…。

「なさん、加奈さん!」

「ははは…あ、は、はははい! 何でしょうか!」

 いきなり人を妄想から引き戻さないでくれるか。

「もうすぐ両親が来ます」

「ついに来た?」

 え、もう来るのかよ。よし深呼吸しておこう。…すー、はー、よし(短い)。

 もう後戻り出来ないぞ加奈よ。さぁ礼儀正しく、お姫様じゃないけど、友達の親には好印象が残るように、清く正しく美しく!

 ガチャ。

 ドアが開き、応接室に二人の人が入ってきた。

「父上、母上、お兄様。おはようございます。えぇと、こちらの方は…」

「分かっている。お前がよく話している砂月加奈さんだろう」

 身長の高い男の人が私を見る。この人が遥君のお父さんか。よくよく見ればイケメンじゃないか。

「まぁ、美人さんじゃないの。これはこれは、うちの遥にピッタリだわ」

 こちらは遥君のお母さん。私より自分の方が美人だよ何故気付かない。

「遥もいい奴連れてくるじゃねぇか。結婚式には呼べよ?」

「お兄様、あくまで友達であって! あぁすみません加奈さん、兄が!」

「いいんだよ…? 別に…」

 私が答えると、遥君は「自己紹介してください」と家族に言った。

「申し遅れた。私は立花グループの会長の(みやび)だ。息子と結婚するようになったら私を呼んでくれ。素敵な結婚式にするからな。ガッハッハ!」

 何か話が変な方向に進んでない?

「私は雅の妻、美佐子(みさこ)です」

「俺は遥の兄の(かける)だ。弟が何かしでかすかもしれないが、そんときはいつでも俺に相談しろよ!」


 私が思ったこと。

 遥君の家って変わってるなぁ。

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