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小学生の恋物語。  作者: けふまろ
物語開幕
1/95

まずは自己紹介

 チャイムが鳴った。

 四年一組の人々はボールを持って中休みモードに突入していった。

 テストでピリピリしていた二時間目とはうって変わって、皆の顔に笑顔が戻り、驚いたことにテストのことで心配する人は誰もいなかった。それほどテストが余裕だったということだろう。(いや、違うか?)

 俺は色々なことで誘われる。

「一緒に遊ぼうよっ、鬼ごっこの逃げでいいから」

「一緒に一輪車やろうよ!出来なかったら私が教えてあげるから!」

 休み時間になると毎日そんな言葉が耳に入ってきて、しかもそれを俺に言ってくるものだから、内心は鼻で笑っているのだ。

 いつも休み時間になると僕の周りに集まってくる女子は皆俺に好かれようとしている。

 そりゃあ俺は成績は分かんないけど、鏡で顔を見ると自分でさえ惚れてしまうほどの童顔で、綺麗な髪の毛をしているし、将来は俳優もいけるとまでも言われているし、もしもお洒落して街中を歩いたらスカウトされそうなほどの可愛さなのだ。

 そんなに自分に惚れてるの? 一回病院に行ってこいよと思うかもしれないが、いやはや自分に惚れても仕方ないほどの可愛さなのだ。

 そんな自意識過剰(自分でも自意識過剰って認めてるでしょ?)の俺は当然女子にモテる。僕に、あぁこいつすごく良い奴だなぁと思わせて、そして俺が告白する…という未来を妄想するのだ。

 そんな未来は起こるはずもないのに。つくづく可哀想だと思う。

 可哀想というか何というか、俺と自意識過剰って感じがする。


 今日も俺は一人で校庭をブラブラ歩いている。日夜ネットを見て研究した胸がキュンキュンするような台詞を吐いて、その場を去った。

 すると僕の足元にボールが転がってきた。

「あ、想太(そうた)、パス!」

 俺の足元にボールを転がした奴は、俺がひそかに想いを寄せていた、砂月加奈(すなづきかな)だった。

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