丘の上の誓い
夏の本格的な攻撃も終わり始めたころ、マジックファーム期待の二頭も、牧場で競走馬としての訓練に入ろうと――思っていたが、スノーの方が夏バテで、思うようにトレーニングできていなかったが、マス子の方は順調にきていた。
マス子は、牝馬にして牡馬顔負けの力強い走りで、馬体のバランスも良く、距離が長くても期待できそうな予感を感じさせた。ただ、お嬢様気質で、気性に問題があったが、それ以上の走りに和馬・美空のみならず、馬主の河内、母馬を買った柳も期待していた。
一方スノーは、体が大きくなったにはなったが、マス子と比較すると、華奢に見え、走りもマス子ほど力強さというものが感じ慣れなかった――というより、本気で走っているように見えなかった。マス子を気にして走っているというか、鞍上を気遣っているというか、真面目なのだが、自分の力を出し切る度胸がなかった――競走馬として、致命的な欠点だった。
和馬は、この欠点を解消するために頭を悩もしていた。競馬という勝負の世界で生き残るには、他の馬を蹴落としてでも勝利を掴まなければならない。年が明ければ、調教師のもとに送り出さなければならない。なんとか冬になる前に、解消しておきたい悩みだった。
和馬は、受話器を取り電話をかけた――ユーアンの田中だった。
(もしもし、田中です)
「もしもし、和馬ですけど」
(おう! 和馬君――)
和馬は、スノーのことを話した。すると、思ってもみなかった提案が田中の口から出てきた。
(もしよかったら、うちの馬たちと合同でトレーニングしないかい?)
「え!? でも――」
(この前のお礼ではないけど、スノーもいい刺激になるんじゃない。馬たちにしかわからないものもあるだろうし)
「いいんですか?」
(ああ。じゃあ、明日でも連れておいでよ)
「わかりました。よろしくお願いします」
和馬は、そっと受話器を置いた。
「ええ! 明日、ユーアンファームと合同でトレーニングですか?」
美空は、驚いていた。そりゃそうだ――そんなことが自分の知らないところで進んでいたら、自分でも驚く――和馬は、美空の声尾の大きさに耳をふさぎながら考えた。
「そう。それで、二頭とも連れて行こうと思う。だから明日は合同トレーニングだから」
「邪魔にならないんですか?」
「向こうからの提案だからね。二頭には、いい刺激になるんじゃないかな」
「それで、馬たちがダメにならないですか? せっかくここまでうまくいってたのに……」
「そうなったら、そうなったらだよ。オレは信じる。親父が期待した二頭を」
「……そうですね」
美空は、下唇を噛みしめながら言った。
「じゃあ、マス子には明日頑張ってもらわないと……」
「そうだね――あと、スノーも」
何かを掴むきっかけがあれば――そう和馬は願った。
次の日、ユーアンファームから来た輸送車に乗せられて、スノーとマス子はユーアンファームへと連れて行かれた。
和馬たちが着くと、田中が迎えに出てくれた。
「おはようございます。今日はよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしく」
田中に促され、さっそく二頭は馬房に案内された。
馬具を付けた二頭は、初めてくる場所に戸惑っているのか、落ち着きがなかった。
すると、二人の前に三人の男が現れた。
一人は二頭の馬主の河内、そして柳だ。そしてもう一人――。
「こちらが、オーナーの吉井です」
「初めまして。オーナーの吉井幸一郎です」
「あ、初めまして。前沢和馬です」
「君が和馬君か。田中から話は聞いてるよ」
「お恥ずかしい……」
和馬は、スノーの首を抑えながらはにかんだ。
「お父さんの夢を引き継いで頑張ってるんだってね。お父さんとは一回しか会ったことないけど、馬に対して愛情深い人だった」
「父も、喜んでいると思います」
「いや~吉井ちゃん、どう、この馬たち?」
柳は、慣れ慣れしい態度で馬たちを紹介した。あまりにも馴れ馴れしいので、和馬も河内も冷や冷やしていた。
「この栗毛が、ヤナちゃんが買った馬の仔だね」
ヤナちゃん!? その言葉に、皆が驚いた。この人、もしかしたらすごい人かも……、和馬と美空はそう思った。
「う~ん、馬体のバランスもいいし、何より、勝気な性格だね」
馬を見るプロからのお褒めの言葉に、和馬も美空も顔色を変えないようにと努めてはいたが、嬉しさが抑えきれないぐらい喜んだ。
「だろ? オレの目に狂いはないんだよ」
一番喜んでいたのは、柳だった。鼻息荒く河内や和馬にどや顔をかましていた。
「で、この芦毛は、うちから買った――」
「はい。ドリームバードの仔です」
「この馬は――」
吉井は、黙ってしまった。和馬は、とても心配そうに吉井を見ていた。
「大人しいし、体は華奢だが……何を感じさせる馬だね。だから、評価も難しい。走るかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
「そうですね……」
としか、和馬は言えなかった。だからこそ、今日はここに連れて来たのだ。
「じゃあ、そろそろ始めるか」
こうして、二人の馬主と一人の親父が見守る中、二頭の合同トレーニングが始まった。
始めキャンター(駈歩)でトラックを流したあと、坂路に入り調教を始めた。
マス子は、初め物見をしながら走っていたが、環境に慣れると、その闘争本能に火がついた。ユーアンファームの期待の馬たちと併せても、その勝気な性格から、前へ前へとハミを取り、力強く走り続けた。吉井も「いいね」と褒めていた――その度に、柳が嬉しそうだった。マス子に乗っている美空も、少し誇らしげに跨っていた。
しかし、スノーは全然走らなかった。どの馬と走っても置いていかれるし、ハミも取らない。調教不足もあるが、あまりにも走らなさ過ぎた。跨っている和馬も、不安しか残らなかった。
だが、そこに一頭の馬が現れた。田中が跨ったその馬は、漆黒の馬体を軽快に走らせていた。その馬が来ると、他の馬たちが、気持ち道を開けてしまっているような感じがした。その力強い走りで、一気に坂を駆け上がると、どうだと言わんばかりに、和馬や柳、河内を見ていた。
「ハンパねえ……」
河内は思わずつぶやいてしまった。その隣で柳は、あんぐり口を開けて呆然としていた。
「あれが、私の一番期待している馬だよ。あの馬で、オルフェ以来の三冠をとる」
その言葉を、誰も否定できなかった。この馬は、日本のみならず、世界をも凌駕してしまいそうなオーラが出ていた。
「よし……」
美空は、田中の横に行き、併せ馬でマス子を走らせた――田中もそれに応えた。
力が違いすぎた――坂に入って、マス子はゴーサインを出しても、田中は馬なりで置き去りにしてしまった。坂を登り終わると、美空も悔しそうだが、マス子も悔しそうに首を激しく振った。
「すげえ……」
河内は、言葉にならなかった。父ディープ譲りのしなやかな走りに加え、欧州の力強さが加わった感じの走りだった。だがこの馬は、田中にしか背中を許さないらしく、田中以外の人が乗ろうとすると、激しく抵抗するらしかった――これでは、どんな有名ジョッキーを主戦にしても、馬が拒否してしまうかもしれないという問題を抱えていた。どの牧場も、いろんな問題があるんだなと、和馬は考えながら、スノーの首をなでていた。
そのときだった。スノーの顔を見ると、いつもとは違う目で、田中の馬を見ていた。それは、初めてライバルを見て闘争心を燃やす競走馬――競走馬なのだが――のように見えた。こんな目をしたのは初めてだし、こんなに力強い目ができるのかという驚きもあった。和馬は、首をなでながらスノーに話しかけた。
「お前も一緒に走るか?」
スノーは、和馬の言葉に首を激しく振って答えた。
「よし!」
和馬は、田中の馬の隣にスノーを寄せ、併せ馬を頼んだ――田中は、ラストと言って承諾した。
馬体を併せて二頭は、坂の前まで来た。まだ二頭並んでいる――ここまでは、マス子も同じだった。だが、マス子はこの坂で離された――しかも馬なりで――いよいよ、その坂にさしかかった。
「あれ……」
美空は、不思議な顔をした。マス子も、キョトンとして二頭を見ていた。親父連中も目を丸くして二頭を見ていた。
坂にさしかかっても、スノーが離されなかった。それどころか、田中の馬と同じ馬なりで上がっている。横目で見た田中も驚いていた。
そして、和馬はスノーに気合を入れた。すると、スノーは田中の馬をかわし前に出た。
「すごい!」
美空は、興奮していた。マス子も、応援するようにいなないた。
「やるな!」
田中はニヤリと笑うと、馬に気合を入れた。
黒い影がスノーに並びかけた。二頭とも一歩も引かない。傾斜のきつい坂を二頭は、並んだまま、すごい速さで駆け抜けた。
そして二頭は、そのまま並んでゴールした。
「スノー、すごかったですね!」
牧場に着いた美空は、興奮が冷めていなかった。二頭を馬房に入れて自宅に戻っても、あの二頭の競り合いをずっと話していた。
でも、和馬はわかっていた――二頭とも本気で走っていなかったということを。
「今日は疲れたな……。風呂入ろう」
和馬は、美空を無視して風呂に向かった。美空は、まだ興奮して一人で話していた――この家に来て、一番変わったのは、美空だった。
だが、これでスノーの性格が変わったわけではなかった。
次の日、期待してトレーニングをしたが、元の気のない走りに戻っていた。和馬の悩みは、結局解決には至らなかったが、光りは見えた――スノーは走る!
無事に牧場で過ごす最後の冬を終え、春になった――と同時に、二頭が競走馬として旅立つ一ヶ月前のことだった。
その日、柳と河内が一人の男を連れてきた。
「ほえ~、ここかいな」
「よう! 和馬君」
「あ、河内さん! 柳さんも……こちらは?」
「へ、オレかいな? オレは、杉本っちゅうもんや。君が、和馬君かいな?」
調教師の杉本明家は、牧場を見渡しながら言った。細身で色黒な陽気な男に見えた。
「杉本先生って、調教師の?」
「そうや」
「この人が二頭の調教師の杉本先生。本当は去年連れて来たかったんだけど、お互いタイミングが合わなくて……」
「馬はどこや?」
「ああ……馬なら馬房にいますよ」
「そうか。見せてもらうで」
杉本は、厩舎へと歩んでいった。
「大丈夫なんですか?」
和馬は、疑いの目で杉本を見ていた。どうも、調子が良さそうな男で、馬にはとても詳しく見えなかった。
「大丈夫だろ……たぶん」
「うわあ!」
厩舎から杉本の叫び声が聞こえた。和馬たちは、急いで厩舎に駆け寄った。
その中で見た光景は、信じられないものだった――杉本が、美空の手を頬にすりよせていたのだ。
「きれいな子や。お名前はなんて言うの?」
「杉本先生!」
呆れた河内は、杉本から美空を引き離した。
「何や! いきなり?」
「何してるんですか?」
「きれいな子がいたからやな、挨拶しただけやないかい」
「挨拶じゃないでしょ!」
「すすきのでは、ウケたよ」
杉本はどや顔だが、河内は呆れていた。その横で柳も怒っていた。
「勝手に美空ちゃんに触りやがって!」
「……」
あんたも同じだろ、そう言いたかった和馬だが、その言葉を胸の奥に隠した。
「和馬さん!」
美空は怖がりながら和馬の背中に隠れた。柳が、その後ろに立ち、美空の肩に手を置いた――美空は、柳にも驚いたが、杉本ほど嫌がってはいなかった。
「ここに何したんですか?」
「馬を見に来たんや」
「じゃあ、何で美空ちゃんの手を握ってるんですか?」
「美空ちゃんって言うんや」
「聞いてます?」
「聞いてるがな。あのな、目の前に突然、きれいな子が現れたらどうする?」
「どうもしません」
「何でや? 目の前にきれいな子が現れたら声掛けるやろ?」
杉本は、本気で怒っている河内に、真剣に説明していた。
「掛けません」
「あらま。あんた、社会の優等生」
杉本は、流し目で河内を指差した。
「僕は恋の劣等生――そんなこと言ってる場合やないねん」
「自分で言ってるんじゃないですか?」
「何やねん……その返し――お、この馬やな」
杉本は、河内の返しに不満そうな顔をしたが、馬を見て目を光らせた。そんな杉本ワールドに厩舎にいる全員がポカーンとしていた。
「この栗毛の牝馬、オレ好みやな。じゃじゃ馬そうやし、負けん気が強そうや!気の強い女はええよな」
「杉本先生の好みを聞いてるんじゃないんですよ」
「わかってるわ! 毛ヅヤもいいし、スピードありそうな馬体やな。ほんで、隣のお馬ちゃんは――」
杉本はスノーの前に立つと、さっきまでマシンガンのように喋っていたのに、急に黙りこみ、じーっと馬を見ていた――スノーは、馬房から顔を出して、唇を開いては閉じて遊んでいた。
「どうしたんですか?」
和馬が急に黙り込んだので心配になり話しかけた。杉本は返事もせず、ただ黙ってスノーを見ていた。河内と柳は顔を見合わせ、美空は心配そうにスノーを見ていた。
「……アカンわ」
杉本は、ポケットからたばこを出し火をつけた。
「この馬、難しいわ。まだ体が子供やけど、いい筋肉をしてる。だが、気持ちが入らん感じやな」
「え? 見てわかるんですか?」
「わかるがな……聞けば」
そこにいる全員が、頭を抱えてうつむいた。この人に、本当に任せて大丈夫なのだろうか……、そこにいる全員が思った。
「でも、ええ目しとる。この馬、ひょっとするとひょっとするで」
「何を根拠に……」
「勘や」
和馬のつぶやきに、胸を張って杉本は言った。
「また、勘か……」
「何やねん?」
「いえ……別に」
「ま、オレに任せればダービー――いや、凱旋門だって勝てるわ。任せなさい!」
「今から変更できないし……」
「勘とか信じづらいけど……」
「それに、美空ちゃんに触るし……」
「GⅠ勝てるなら、手ぐらい触られても……」
「ダメ! ダメだよ~、美空ちゃん!」
「親父……、黙れよ」
そんなこんなで、杉本は預かる馬たちを見て満足そうに帰っていった――美空の番号を聞いていたが、美空はGⅠ勝つまでと断ったみたいだった――河内と柳は、自宅で麻奈美と話をしていた。
人もいなくなった厩舎に、和馬は一人スノーの馬房の前に、バケツに腰掛けて座っていた。
「お前、どうやったら本気で走るんだ?」
和馬はスノーに話しかけるが、スノーはバケツに入っている水を、すごい勢いで飲んでいた。
「お前は、ホントにマイペースだな――散歩に行くか?」
和馬は、ふと思い立ったように立ち上がり、スノーに手綱を付けると、馬房から出して厩舎を出た。
春の夕日は早く隠れてしまい、もうすぐ月が出ようとしている。夜空に、夕陽のオレンジ色が混ざったいい景色が牧場を包む中、和馬とスノーはある場所を目指していた。
「お前、あそこ好きだろ?」
和馬の言葉に、スノーは大きく首を振った。
「ほら、落ち着けって!」
スノーは、和馬の言葉を理解し、喜んでいるかのように興奮していた。和馬は、首を叩いて、スノーを落ち着かせた。
そこは、牧場の外れにある小さな丘だった。
スノーは、厩舎から出たときも、放牧地で走り回っているときも、坂路を走って疲れて戻るときも、チラチラと見るともあれば、ずっと眺めているときもあるぐらい、この丘を見ていた。
和馬とスノーは、ゆっくりと丘の頂上を目指して登り始めた。舗装されていない頂上への道は、まるでこれから待ち受けている、スノーの競走馬人生のようにも感じれ、一人と一頭でゆっくりとかみしめて歩く――それは、思っているよりも大変だった。
小さな丘を登るのに、そんなに時間はかからなかったが、かみしめる一歩は、時間の感覚を鈍らせた――スノーが小さかった頃から始まり、ユーアンのあの化け物のような馬との併せ馬での稽古まで、走馬灯のように蘇る。一緒に、歩んだ道は、順調にも困難にも思えることばかりで、それは一言では表せない、スノーとの思い出だった。
頂上に立ったとき、和馬とスノーを冷たくも優しい風が吹きつけた。草の匂いを運んでくる風を、和馬とスノーは体で受け止める。何か、嫌なことなど吹き飛ばしくれるぐらい気持ちいい風だった。
「スノー、見ろよ! 牧場全体が見れるぞ!」
和馬は、興奮気味に話した。小さな牧場が見渡せるいい場所だった。この牧場に来て四年目、この丘の頂上に立ったのは初めてだ――まるで、スノーとこの景色を見るのを待っていたかのようだ。
スノーは、ただ黙って正面に沈む夕陽を見ていた。スノーの顔は、やっと見れたと、嬉しさが溢れる優しく哀愁のある顔だった。和馬は、手綱が届く場所にあった大きな石に腰かけて、スノーの顔を見ていた。
「これから、お前はここを旅立って、勝負の世界に入るんだぞ。わかってるか?」
スノーは、一回和馬の方に顔を向けたが、またすぐに空を眺めた。
「その世界は、勝たないと褒められないし、負けが続けば、見向きもされない。そんな厳しい世界なんだ。お前、今のままじゃ――」と言いかけた和馬は、スノーを見た――和馬は驚いた。
いつも、マス子のあとを追いかけていたスノーは、そこにいなかった。そこにいるのは、雄大に丘の上に立つ、一頭の牡馬だった。その華奢な体を、何倍にも大きく見せ、その目線の先には、きっとライバルの姿を見ているに違いない、それほどエネルギーに満ちた目をしていた――それを見た和馬は、それ以上何も言わなかった。
スノーと一緒に見る夕陽は、きれいなオレンジ色で、まるで時間が止まったような感じだった。このまま時間が止まれば、スノーと一緒にいられるのかと思ってしまう自分がいる――それではいけない。スノーは、これから競走馬として生きて行くんだ。こんな気持ちで送り出してはいけない。
「スノー」
和馬が優しく呼ぶと、スノーは和馬に振り向いた。
「オレは、お前を信じるよ――お前ならきっと、厳しい競馬の世界でもやっていける――だけど、これだけは約束してくれ。ケガだけは……ケガだけはしないで、また元気な姿でこの牧場に戻ってきてくれ。約束だ!」
スノーは、和馬の言葉に応えるように空に向かっていななき、鼻を和馬の顔に擦り付けた。
「ちょ、スノー――ハハ、くすぐったいよ!」
「ん?」
河内が、家から出て牧場を見渡すと、小さな丘の上に一人と一頭がじゃれているのが見えた。
「仲いいな……。丘いるドリームの仔……夢見る仔馬が立つ丘ってとこか――、夢、見る、丘……、ユメミガオカ……ハハ、あいつの名前は〟ユメミガオカ〝だ!」
こうして、河内はスノーの馬名を〟ユメミガオカ〝、マス子を〟ヒイアカ〝(ハワイ語でフラの神様)と名付けた。




